ものづくり補助金平成25年度製造業三重県

軽量化した耐熱衝撃性セラミック素材の安定供給設備の導入

浅岡窯業原料株式会社

成果軽量化率(目標15〜25%)の実績は20.6%

この事例のポイント

  • 四日市萬古焼の業界は、中国をはじめとする海外商品に市場を大きく奪われ、生産の縮小が続いている。
  • 逆流式混合・混練機と真空土練機の2種類の混合・混練設備を導入した。
  • 軽量化率(目標15〜25%)の実績は20.6%。混合・混練設備の導入により、軽量化した耐熱衝撃性セラミックス素材をトン単位で均質に混合でき、1トン/日の生産量で安定供…

事業者のプロフィール

事業者名浅岡窯業原料株式会社
所在地三重県 四日市市
業種窯業・土石製品製造業
技術分野材料製造プロセス,複合・新機能材料
従業員数14人
資本金2,000万円
設立1950年

事業の背景

当社は昭和25年創業のセラミックス素材の製造事業者で、衛生陶器用原料、タイル用原料、陶器用原料などを手がけている。四日市萬古焼の産地で唯一の陶土供給メーカーであり、四日市萬古焼製造業の約80%に陶土を供給している。近年、萬古焼業界は海外商品に市場を奪われ、生産の縮小が続いている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信四日市萬古焼の業界は、中国をはじめとする海外商品に市場を大きく奪われ、生産の縮小が続いている。
  • 新製品・新技術展示会等でアピールできる新たな機能・付加価値のある商品を開発する必要があった。
  • 生産能力軽量化した耐熱衝撃性セラミックス素材は実験室レベルの試作にとどまり、生産規模(トン単位)で均質に混合する設備がなかった。
  • 生産能力業界から生産規模での安定供給を強く求められていたが、それに応える設備がなく実現できなかった。

やったこと

逆流式混合・混練機と真空土練機の2種類の混合・混練設備を導入した。混練機は要求性能を満たす製造実績のある業者が1社のみだったため、仕様を打ち合わせたうえで見積を依頼して発注した。真空土練機は2社から見積を取り、仕様を打ち合わせて発注した。当社の試作用装置でテーブルテストによる予備試験を行い、そこで得た知見を使って生産予定ロットの1トン調合で試作と均質混合の試験を実施した。1ロット1トンの調合で運転条件(運転時間)と作業手順を確認し、目標生産量の1トン/日が可能かを検証した。目標値は軽量化率15〜25%、吸水率10〜20%、練土硬度(硬度計)6〜10とした。

  • 加工機逆流式混合・混練機真空土練機

新しい製品・サービス:軽量化した耐熱衝撃性セラミックス素材(陶土)、軽量化土鍋用陶土

事業の効果

  • 軽量化率(目標15〜25%)の実績は20.6%
  • 吸水率(目標10〜20%)の実績は15.5%
  • 生産量は目標の1トン/日を達成

混合・混練設備の導入により、軽量化した耐熱衝撃性セラミックス素材をトン単位で均質に混合でき、1トン/日の生産量で安定供給する体制を確立した。軽量化率は20.6%、吸水率は15.5%の実績を得て、従来の機械的強度と熱衝撃強度を保ったまま軽量な耐熱陶土を製造・販売できるようになった。展示会で試作土鍋が高く評価され、バイヤーから本格製造用の陶土の早急な供給を求められている。大量生産によるコストダウンと価格競争力の向上も期待できる。

今後の展望

物理的特性の異なる原料の混合ノウハウを生かし、断熱性による熱効率の向上など新たな機能を高めたセラミックス素材の開発につなげる。既存顧客のタイルメーカーや陶磁器メーカーへの提案に加え、新たな顧客の確保と市場開拓を目指す。

  • 目標:耐熱衝撃性(面熱衝撃性) 500℃→600℃

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。