ものづくり補助金平成29年度製造業富山県

大型デザインテラゾタイル製造技術の確立による新アート分野開拓

株式会社鳥居セメント工業

成果天井クレーン数 2機→4機

この事例のポイント

  • 量産型の40cm×40cmや30cm×30cmが主力だが、近年は大きなサイズを求められることが増えている。
  • 規格外の大きなテラゾタイルを作るため、150cm×150cmの鋼製型枠を導入した。
  • 天井クレーン数 2機→4機。大型テラゾ製品の製作が可能になり、これまで断らざるを得なかった大型製品の受注ができるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社鳥居セメント工業
所在地富山県 富山市
業種窯業・土石製品製造業
技術分野接合・実装,接合・実装
従業員数16人
資本金4,200万円
設立1952年

事業の背景

当社はデザイン性の高いテラゾタイルを主力に、コンクリート製タイルの企画・製造・保守を行っている。外国製で60cm×60cmの安いタイルが使われるケースも多くなっていた。当社が受注する仕事は公共機関からのものが9割近くを占めていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術量産型の40cm×40cmや30cm×30cmが主力だが、近年は大きなサイズを求められることが増えている。
  • 販路・情報発信公共機関からの受注が9割近くを占め、工期や金銭的な制約が多いため、民間からの受注を増やして幅広い要望に応えたいと考えていた。
  • 生産能力規格外の大きなテラゾタイルを作るための機械装置が不足していた。

やったこと

規格外の大きなテラゾタイルを作るため、150cm×150cmの鋼製型枠を導入した。型枠に入れたモルタルを振動で締め固めるテーブルバイブレーターを導入した。大きな製品を持ち上げて移動させるため、反転式バキュームリフトと天井クレーンを導入し、天井クレーンは既存の2機に2機を増設して計4機とした。

金型鋼製型枠(150cm×150cm)
加工機テーブルバイブレーター
ロボット反転式バキュームリフト
その他天井クレーン

新しい製品・サービス:大型テラゾタイル・大型テラゾ製品

事業の効果

  • 天井クレーン数 2機→4機

大型テラゾ製品の製作が可能になり、これまで断らざるを得なかった大型製品の受注ができるようになった。設備導入により生産性も向上した。大きなサイズの製品は継ぎ目が減り、見た目も美しくデザイン性の向上につながった。ガラス作品との制作により新たな可能性も見出された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    昭和24年創業のコンクリート製品メーカーで、テラゾタイル製造を主力とする経緯が述べられ、過去からの事業の流れは読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    外国製60cm×60cmの安価なタイルが使われる競合状況と、公共機関からの受注が9割近いことが書かれており、外部環境と強みはうかがえる。

  • 課題の認識と解決3

    大きなサイズを求められる傾向と民間受注を増やす必要が課題として示され、大型製品の受注が可能になったと記載されている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、生産性向上の定性的な記述にとどまる。

  • 事業を進める体制2

    従業員16人の規模は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的な記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    デザイン性の高さや大型製品への要望、東京の美術館や駅での採用実績が書かれ、顧客ニーズと選ばれる理由が読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    製作期間が半年から2年かかることは書かれているが、遂行スケジュールや課題解決の方法は明確に述べられていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    規格外の大型テラゾタイル製造に特化し、150cm×150cmの鋼製型枠を導入するなど、高付加価値分野への取組が具体的に書かれている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    公共施設や駅の床材として使われている点はうかがえるが、国が補助する波及効果や雇用創出は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果2

    設備導入で生産性が向上したと書かれるが、投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献については、公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    富山市の事業者として、富山ガラス工房との協働や地域の製品開発に触れており、地域性はうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後もテラゾ製品のさらなる可能性を探り、要望に沿ったデザイン性の高い製品を手がけていきたいと考えている。大型テラゾ製品の需要が多い海外にも視野を広げ、面白い仕事にチャレンジしていきたい。

事業者の声

面白い仕事

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。