ものづくり補助金平成25年度製造業三重県

三次元レーザーマーカーを導入してレーザーマーカー製法の構築

有限会社ウィリーキッズ

成果加工工程数 8工程→3工程

この事例のポイント

  • サンドブラストでは繊細なデザインや小さな製品への表面加工に限界があった。
  • レーザーマーカーとして、内蔵カメラを搭載し3次元制御と330mm×(平面)の広範囲で均一かつ高精度なマーキングができる機種を選定して発注した。
  • 加工工程数 8工程→3工程。加工工程は8工程から3工程に、加工時間は33分から5分に短縮され、約85%以上の削減となり、納期は翌日渡しから即日渡し…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ウィリーキッズ
所在地三重県 鈴鹿市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野表面処理
従業員数4人
資本金300万円
設立2001年

事業の背景

平成13年に創業したバイクパーツのオーダーメイド屋で、従来はOEM受注が中心だった。リーマンショック以降、OEM受注先の大手2社からの受注が激減し経営は厳しくなった。その後オリジナルパーツの比率を高め、オーダーシステムを開発して問い合わせや受注が増加している。チタン素材の「ドレスアップ加工」の受注も年々増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力サンドブラストでは繊細なデザインや小さな製品への表面加工に限界があった。
  • コスト・採算マスキングシートや転写シートの作成・貼付に工数がかかり、加工工程が多く時間を要していた。
  • 品質・精度最終加工でサンドブラストの精度が悪いと製品として出荷できず、ロスが発生していた。
  • 新製品・新技術OEM依存からの脱却が必要だったが、ユーザーの高度なデザイン要求に応えきれていなかった。

やったこと

レーザーマーカーとして、内蔵カメラを搭載し3次元制御と330mm×(平面)の広範囲で均一かつ高精度なマーキングができる機種を選定して発注した。レーザーマーカー設置台と照射位置決め治具を製作し、納品、開梱、仮設置、動作確認を行った。照射見本で加工方法3パターンを確認し、照射条件を確立した。ブラスト製法とレーザーマーキング製法を工程、加工時間、加工精度、コスト、納期について比較評価した。

加工機三次元レーザーマーカー

新しい製品・サービス:三次元制御が可能なレーザーマーカーを用いたレーザーマーキング製法による、チタン製の小物(コップ、エンブレム、表札、アクセサリーなど)の表面加工。

事業の効果

  • 加工工程数 8工程→3工程
  • 加工時間 33分→5分
  • 加工コスト 4,500円→667円
  • 加工精度 10mm四方の文字→0.1mm四方の文字

加工工程は8工程から3工程に、加工時間は33分から5分に短縮され、約85%以上の削減となり、納期は翌日渡しから即日渡しになった。マスキングシート等の消耗品が不要になりコストと廃棄物が減り、ブラスト砂の飛散もなくなって環境がクリーンになった。繊細なデザインを小さな製品にも加工でき、個別対応によって顧客満足度と対象製品の幅が広がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    平成13年創業のオーダーメイド事業を軸に、OEM依存からの脱却を図りオリジナルパーツ比率を高める方針が明確に示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    リーマンショック後のOEM受注激減や若年層のバイク離れなど外部環境に触れるが、自社の強みとの関係を数値で示す記述は少ない。

  • 課題の認識と解決4

    ブラスト製法の8工程・33分、精度限界、マスキング等の工数増が課題として具体的に整理され、3工程・5分へ改善する計画が示されている。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    加工工程8→3、加工時間33分→5分、コスト4,500円→667円、納期翌日→即日と、数字つきの目標値と試験結果が示されている。

  • 事業を進める体制3

    新規人材の採用計画やデザインデータ入力・レーザー加工サポートの担当が書かれているが、体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客データ1000件以上、リピート率の高い顧客層、チタン小物のブランド展開など、ターゲットとニーズの裏付けが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    設備導入から性能確認、効果評価、年齢層や地域拡大、新規採用までの流れは示されるが、スケジュールの明示は限定的。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    チタン表面の熱酸化発色とサンドブラストによるドレスアップ加工で、小さな製品への繊細な高付加価値加工を実現する点が示されている。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    地域の中小製造業の受注減や雇用に触れるが、国が補助する波及効果や雇用創出の具体的な根拠は示されていない。

  • 費用対効果5

    設備導入でコストが85%削減、加工時間も約85%短縮と数値で示され、費用対効果の高さが読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    ホームページ上のオーダーシステムやレーザーマーキング技術に触れるが、サプライチェーン全体へのイノベーション貢献は記載されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    三重県の経営革新計画承認や地域の拡大に言及するが、地域経済の牽引という観点での具体的な記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

国内の二輪車市場は縮小傾向にあるが、バイク愛好層は増えると見込んでいる。既存の顧客層への対応を強化しつつ、年齢層や地域を広げる。チタン製の小物にも取り組み、新規人材を採用してデザインデータ入力やレーザー加工のサポートを担当させ、効率的な事業運営を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。