ものづくり補助金平成25年度製造業滋賀県

先進機械導入で加工の高効率化・高速化等の実現で製品の短納期化量産化体制の構築

株式会社 関西歯車工業社

成果機械の回転数 500回転/分→1,000回転/分

この事例のポイント

  • 簡易減速機のケース部分は鋳物の矩形形状で取付けに熟練を要し、取外し・取付けが数回に及んでチャッキングに多くの時間がかかっていた。
  • 簡易減速機(ケース部分)の切削加工工程の高効率化・高速化を実現するため、OKUMA製立型マシニングセンター MB-46VAE型を導入した。
  • 機械の回転数 500回転/分→1,000回転/分。ワンチャッキングによる多面加工と高速切削により加工時間が大幅に短縮され、製品のコストダウンと短納期化を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 関西歯車工業社
所在地滋賀県 近江八幡市
業種はん用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数29人
資本金1,000万円
設立1966年

事業の背景

株式会社関西歯車工業社は歯車加工技術を強みとし、その前後工程も自社で加工できるオリジナル製品「簡易減速機」を研究開発して製造販売してきた。従前より各得意先との歯車加工の取引は継続的に続いており、技術力・精度の高さに厚い信頼を得ていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力簡易減速機のケース部分は鋳物の矩形形状で取付けに熟練を要し、取外し・取付けが数回に及んでチャッキングに多くの時間がかかっていた。
  • 生産能力前後工程のため加工品を複数の設備に移動させる必要があり、時間のロスが生じていた。
  • 品質・精度製品の精度は得意先から認められていたものの、価格競争力の面で課題があった。

やったこと

簡易減速機(ケース部分)の切削加工工程の高効率化・高速化を実現するため、OKUMA製立型マシニングセンター MB-46VAE型を導入した。本設備は曲面適応加速速度制御を搭載した高速輪郭加工機能を備え、機械振動を抑制しながら高加減速が可能である。NC円テーブルには付加軸(2軸)仕様をオプションで搭載し、高精度・多軸連続切削に適した構成とした。従来4回だった取り付け段取りをワンチャッキング加工工程にまとめ、切削工具を選択して高速切削加工を行えるようにした。

加工機OKUMA製 立型マシニングセンター MB-46VAE型

新しい製品・サービス:簡易減速機

事業の効果

  • 機械の回転数 500回転/分→1,000回転/分
  • 送り量 0.1ミリ→1.2ミリ
  • 取り付け段取り回数 4回→1回
  • 中ロット(月産500~600台)の量産化体制を構築

ワンチャッキングによる多面加工と高速切削により加工時間が大幅に短縮され、製品のコストダウンと短納期化を実現した。中ロット(月産500~600台)の量産化体制が構築できた。高効率化と高速化により、簡易減速機を扱う顧客への販路拡大が見込めるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性87%
  • これまでの取組との一貫性4

    歯車加工技術を活かしオリジナル製品の簡易減速機を研究開発・製造販売してきたことが書かれ、過去の取組との一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    製品精度は得意先に認められている一方で価格競争力に課題があると、自社の強みと弱みが明示されている。

  • 課題の認識と解決5

    段取り4回をワンチャッキングにし、回転数500~600から1000~1500回転/分、月産500~600台の量産体制と数字で示されている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    加工時間の短縮や量産化の数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、目標設定が読み取れない。

  • 事業を進める体制2

    熟練度を要する課題は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制を確保している記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    簡易減速機の取扱い顧客への販路拡大や得意先からの信頼に触れているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の分野開拓への言及はあるが、中長期の遂行方法やスケジュールは具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    製品の精度は認められているが、同分野で高水準の高付加価値化や高価格化を図るとは書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    加工工程が4回から1回になり時間が大幅短縮したと書かれるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    高速輪郭加工や多軸連続切削を導入しているが、先端的なデジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    成長分野への進出や構造転換の記述はなく、既存の歯車加工から自社製品開発を進めている程度が読み取れる。

  • 地域経済への波及2

    滋賀県近江八幡の所在は書かれるが、地域特性を活かした雇用創出や地域経済への貢献は記述されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

歯車加工技術・ノウハウを活かし、「簡易減速機」を取り扱う顧客へのさらなる販路拡大を見込んでいる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。