ものづくり補助金平成24年度長崎県

高精度NC 研削盤導入による短納期体制の確立

株式会社湘南サンライズ工業

成果加工時間が15%~25%短縮した。

この事例のポイント

  • 砥石成形を手で行っていたため、厳しいメーカーの要望に応えることが困難だった。
  • 高精度NC研削盤を導入し、砥石成形の自動化とドレス作業の自動化を実現した。
  • 加工時間が15%~25%短縮した。砥石成形の自動化とCCDカメラによる機上測定により、同形状の製品を数十個単位で作る際も精度のばらつきが出なくなり、安定…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社湘南サンライズ工業
所在地長崎県 鎌倉市
業種はん用機械器具製造業
技術分野切削加工
従業員数32人
資本金2,000万円
設立1984年

事業の背景

株式会社湘南サンライズ工業は超精密金型部品を製造・販売しており、その製品はスマートフォン、ドライブレコーダー、家電製品などに用いられている。機器の性能の高度化・複雑化に伴い、10年前には5μの誤差が許容されていたものが、現在は1~2μの精度が要求されるなど、メーカーからの要望は厳しくなっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力砥石成形を手で行っていたため、厳しいメーカーの要望に応えることが困難だった。
  • 品質・精度機器の高度化に伴い1~2μの精度が求められるようになったが、手加工では精度にばらつきが出やすかった。
  • 納期・工程砥石成形と金型製作の工程が別々になっていた。

やったこと

高精度NC研削盤を導入し、砥石成形の自動化とドレス作業の自動化を実現した。あわせてCCDカメラによる機上測定機能を導入し、削った金型部品の寸法を機械から取り外さずに測定できるようにした。デモ機によるテスト加工を繰り返して改良を重ね、満足のいく精度に到達するまで1年を要した。

加工機高精度NC研削盤
検査測定CCDカメラによる機上測定機能

新しい製品・サービス:高精度NC研削盤による砥石成形から金型部品製作、寸法測定までを1台で行える設備。

事業の効果

  • 加工時間が15%~25%短縮した。

砥石成形の自動化とCCDカメラによる機上測定により、同形状の製品を数十個単位で作る際も精度のばらつきが出なくなり、安定した加工が可能になった。加工時間も15%~25%短縮し、自動化により夜間稼働もでき、短納期にも柔軟に対応できるようになった。ばらつきのない高品質な製品と軽快な対応により顧客満足度が向上して大手顧客を獲得し、価格競争に巻き込まれずに売上も大幅に増加した。従業員の給与への還元と新規雇用にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    高精度化を強みとし他社と差別化を図ったと書かれ、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    機器の高度化で要求精度が10年前の5μから1~2μへ厳しくなったと外部環境を示し、精度を強みに価格競争を避け大手顧客を獲得したと書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    手加工の砥石成形が課題と明示され、自動化とCCD機上測定で加工時間を15%~25%短縮し、売上も大幅アップしたと数字で結果が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値や賃上げの目標値は示されておらず、従業員の給与への還元と書かれるのみで数値はない。

  • 事業を進める体制2

    補助事業を遂行する人材や事務体制についての記載はなく、従業員32名という規模と1年間のテスト加工が確認できる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    超精密金型部品をスマートフォン、ドライブレコーダー、家電向けに製造し、1~2μの精度要求に応える点が顧客ニーズと結び付けて示されている。

  • 事業化までの道筋4

    デモ機によるテスト加工を繰り返し改良し、満足のいく精度に達するまで1年を要したと、課題解決の進め方と期間が具体的に書かれている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ミクロン単位の高精度化により他社と差別化し、価格競争に巻き込まれず売上を大幅にアップさせたと、高付加価値化の結果が書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    従業員の給与還元と新規雇用につながったと書かれるが、地域や川上川下への波及効果など国が補助する積極的理由は示されていない。

  • 費用対効果2

    補助金の投入額は示されておらず、加工時間短縮や売上大幅アップの結果は書かれているが、費用対効果を測る数値は乏しい。

  • イノベーションへの貢献3

    砥石成形の自動化やCCDカメラによる機上測定など先端的な自動化技術の活用が書かれているが、サプライチェーン全体への貢献は読み取れない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    長崎工場の所在は会社情報にあるが、地域特性を活かして雇用や地域経済を牽引する記載は事例本文にはない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

高精度化を強みとして他社との差別化を進め、今後さらに上を目指していく可能性が広がったと考えられる。

  • 目標:許容精度 5μ→1μ

事業者の声

これならいける

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。