回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社東海林製作所
成果加工速度 1倍→7倍
| 事業者名 | 株式会社東海林製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 山形県 天童市 |
| 業種 | はん用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 40人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1969年 |
歯車・歯車装置関連の需要が高まり、当社へも増産の依頼が来ていた。しかし設備の老朽化や人材不足で技能伝承が進まず、生産性が低下して受注に対し82%の供給と低迷していた。当社は自動車・ミシン関連の部品から、高い精度を要する精密歯車・減速機へ生産を切り替えてきた。
抱えていた課題
やったこと
歯切り加工のスピードアップによる生産性と品質の向上を目的に、CNC横型ホブ盤N80を導入した。N80は従来のホブ盤に対して加工速度が約7倍と速く、焼き入れ後の仕上げ加工も同一機で可能である。導入したホブ盤は、モジュール2.0以下までのドライカット方式による下切りと、熱処理後の歯車歯面の歪みを仕上げるスカイビング加工の2役を担う。ドライカット化により、旧ホブ盤で大量に使っていた切削油も不要にした。さらに導入と同時に、川上から川下へのモノの流れに沿ったレイアウトへ大幅に変更した。
| 加工機 | CNC横型ホブ盤N80(ドライカットホブ盤) |
|---|
ドライカットホブ盤とスカイビング加工の導入により、歯切りの加工速度が大きく向上し、加工時間の短縮と生産性の向上が図られた。歯面の精度も向上し、高精密歯車製品で他社との差別化ができるようになった。対応できる歯車の大きさと機種の範囲も広がり、付加価値の向上につながっている。切削油の使用をなくしたことで環境負荷も下がった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
旧型ホブ盤のネックや設備老朽化を課題に挙げ、精密歯車の製造を継続する方針が読み取れるが、経営戦略上の位置づけは明記されていない。
歯車・歯車装置の需要増と受注に対する82%の供給率という外部環境と課題が示される一方、強みの具体的な比較は薄い。
供給率82%、加工速度約7倍、歯面精度向上という課題と解決策が具体的に示され、高付加価値化につなげる構成になっている。
加工速度約7倍、5年後に本事業売上高40%増という数値目標が示されるが、付加価値額や賃上げの目標は記載がない。
従業員40名、熟練工の技能伝承の課題に触れるが、補助事業を遂行する体制や人材の具体的な配置は書かれていない。
精密歯車で差別化を図りモジュール6.0までの大型歯車に対応すると示されるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。
昨年秋の導入や今年9月の大型自動ホブ盤導入など段階的な計画の流れは示されるが、遂行方法や課題解決の詳細は限定的。
公開されている事例からは読み取れません。
ドライカット方式やスカイビング加工による高精密歯車での差別化が示されるが、分野の普及度や高価格化の定量的根拠は乏しい。
歯車・歯車装置の需要増には触れるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は示されていない。
加工速度約7倍や売上約15%の成果が示されるが、補助金投入額に対する付加価値増や費用対効果の数値は書かれていない。
ドライカット方式による切削油削減で環境負荷に配慮する点はうかがえるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
山形県天童市の企業である点は示されるが、地域の特性を活かした経済成長や雇用創出への言及は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
5年後に本事業の売上高を40%増やすことを目指す。大型精密歯車で差別化と付加価値の向上を図り、モータ容量の大きい機種の拡大によってニーズに応えていく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%