ものづくり補助金平成25年度製造業滋賀県

光で消臭・抗菌・抗ウィルス効果のあるエコプレミアムウェーブカーテン

有限会社インテリアナガオカ

この事例のポイント

  • 消臭や抗菌への関心が高まる中で、納入先の施設に安心・安全な空間を提供する必要が出てきた。
  • 形状記憶のオーダーカーテンに、紫外線がなくても室内の明かりで高い効果を発揮する可視光応答型光触媒を加え、消臭・抗菌・抗ウイルス効果を持たせた。
  • 補助事業後の販売では、光触媒による高い抗菌・消臭効果を実感してもらう必要があると分かり、試供品の光触媒スプレーを介護施設等で試用してもらったところ高い評価を得て受注につながった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社インテリアナガオカ
所在地滋賀県 米原市
業種繊維工業
技術分野表面処理,複合・新機能材料
従業員数30人
資本金500万円
設立1990年

事業の背景

当社は40年近くオーダーカーテンの製造を続けており、独自の技術によるカーテンの形状記憶加工を得意としている。主に病院のベッドの周りの間仕切りや公共施設、福祉施設、式場、ホテルなどのカーテンを作っている。近年は納入先の施設でも消臭や抗菌への関心が高まっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術消臭や抗菌への関心が高まる中で、納入先の施設に安心・安全な空間を提供する必要が出てきた。

やったこと

形状記憶のオーダーカーテンに、紫外線がなくても室内の明かりで高い効果を発揮する可視光応答型光触媒を加え、消臭・抗菌・抗ウイルス効果を持たせた。室内の明かりでも高い効果が得られる噴霧剤を作るとともに、独自技術を生かしたオリジナルのカーテン仕上機(ウェーブ形状記憶装置、特許出願)を製作した。これによりウェーブ形状の記憶と光触媒の定着を実現し、通常縫製のカーテンに光触媒を吹き付けてウェーブ加工を施す生産工程を確立した。商標「iN」も登録した。

加工機カーテン仕上機(ウェーブ形状記憶装置)
その他光触媒噴霧剤の製造設備

新しい製品・サービス:光触媒による消臭・抗菌・抗ウイルス効果を持つウェーブ形状記憶のオーダーカーテン「カーテンiN」

事業の効果

補助事業後の販売では、光触媒による高い抗菌・消臭効果を実感してもらう必要があると分かり、試供品の光触媒スプレーを介護施設等で試用してもらったところ高い評価を得て受注につながった。ホテル、金融機関の会議室、学校などにも納入し、複数の福祉施設運営企業からも受注した。カーテンiNの評価が高まり売上に貢献しつつある。抗菌・防臭効果の信頼性を高めるためSEKマークの認証を取得し、安全性と機能の確保とともに顧客からの信頼も得た。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    40年近いオーダーカーテン製造と形状記憶加工の実績を土台に、消臭・抗菌カーテンを開発したと読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    介護施設や病院での関心の高まりを捉え、独自の形状記憶技術と光触媒を組み合わせ、iNの商標登録と差別化を図った点が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    販売後に高い効果を実感してもらう必要があると課題を認識し、試供品スプレーで受注につなげた点は読み取れるが、高付加価値化の数値目標は示されていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    社員30人の会社で、ウェーブ形状記憶装置を自社製作したとある程度の体制はうかがえるが、事務処理能力や人材配置の記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    病院・介護施設向けに光触媒による消臭・抗菌効果とウェーブ加工の美しさを訴求し、試用で評価を得て受注につながった点が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    光触媒スプレーの商品化や加工生地の販売展開など今後の方向性は書かれているが、遂行方法やスケジュールの詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達2

    資本金500万円で受注増により売上に貢献しつつあるとの記述はあるが、財務状況や資金調達の具体的記述はない。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    可視光応答型光触媒による室内光で効果を出すカーテンで、SEKマークを取得するなど差別化された高付加価値品である点が具体的に書かれている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    医療・介護施設の安全・安心な空間づくりへの貢献はうかがえるが、経済波及や雇用創出の数値は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    光触媒とウェーブ形状記憶を組み合わせた新しい加工技術は見えるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    滋賀県米原市の地場企業として機能素材を展開する方向性はうかがえるが、地域の特性を活かした雇用創出の記述は少ない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

医療・介護施設や幼稚園など安全・安心に配慮する空間、宿泊施設、オフィス、住宅など快適に配慮する空間に向けて販売を促進する。試供品を使った顧客から商品化の要望が多く、新たに光触媒スプレーを商品化する。今後は光触媒を加工した生地の販売にも展開し、抗菌・防臭加工が可能な機能素材を通じて衛生的な空間を提供する会社を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。