高精度両頭フライス盤導入による生産能力拡大と顧客ニーズ対応
コスト削減と短納期、寸法対応を図るため、新規設備として両頭フライス盤を導入した。
夏目光学株式会社
| 事業者名 | 夏目光学株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県 飯田市 |
| 業種 | 非鉄金属製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 189人 |
| 資本金 | 6,000万円 |
| 設立 | 1947年 |
同社は戦後メッキ事業で創業し、レンズ加工へ業態転換した。昭和40年代に取引先倒産のあおりで企業存続の危機を経験し、特定業種にとらわれず様々な形のレンズを様々な分野に販売する営業スタンスに転換した。電機・電子業界をはじめ、医療、自動車、航空・宇宙関連など幅広い業界と取引している。
抱えていた課題
やったこと
高性能多軸加工機及びCAD/CAMを導入し、精密研削加工の新技術を開発した。具体的には『加工条件のデータベース化』『複雑形状加工への取り組み』『加工精度の向上』に取り組んだ。導入した5軸NC加工機と最新CAD/CAMにより、より複雑かつ高精度な製品づくりに取り組んだ。
高品質加工が短納期で供給可能となり、従来ユーザーの掘り起こしと新規顧客獲得につなげる。5年後には売上規模を現在の3倍以上にすることを目指している。複雑かつ高精度な製品づくりで「世界品質」を実現している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
戦後のメッキ事業から光学レンズへの業態転換や自動研磨機の自社開発など過去の取組は書かれているが、本補助事業との一貫性の説明は薄い。
他社がつくれない製品に挑み、通信・半導体向けボールレンズで世界トップの品質と量を目指すと書かれ、強みは読み取れるが弱みの分析はない。
課題は精密研削加工の高度化と記されるが、解決策の事業計画の詳細は書かれておらず、高付加価値化の実効性は読み取りにくい。
5年後に売上規模を現在の3倍以上にする目標が明記されており、数値目標はあるが付加価値額や賃上げ目標は書かれていない。
平均年齢36歳、階層別教育やOJT、ジョブローテーションを実施と書かれ、体制の一部は読み取れるが事務処理体制は不明。
航空宇宙・通信・半導体など用途と、高品質を短納期で供給できる点、新規顧客獲得の方針が書かれており、顧客ターゲットは読み取れる。
加工条件のデータベース化や複雑形状加工への取組は書かれるが、スケジュールや中長期の課題検証の方法は示されていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
自由曲面の研削・研磨や短波長対応の結晶体加工など、同分野で高精度・高付加価値のレンズ製造を行うことが具体的に書かれている。
航空宇宙・半導体・通信など幅広い産業への供給が書かれるが、地域経済波及や雇用創出への言及はほぼない。
5年後に売上3倍以上という目標はあるが、補助金額に対する付加価値増加額などの費用対効果の数値は書かれていない。
5軸NC加工機と最新CAD/CAMの導入は書かれるが、デジタル技術によるサプライチェーン全体への貢献は具体的に示されていない。
半導体の高集積化や航空宇宙分野への進出が書かれ、成長分野への展開はうかがえるが、構造転換への言及は乏しい。
飯田市に本社を置く点は書かれるが、地域の特性を活かした付加価値創出や地域成長への言及は読み取れない。
5年後に売上規模を現在の3倍以上にすることを目指す。
難しい開発に頭を悩ませることが技術を伸ばす原動力。今、光通信用のボールレンズで世界トップの品質と量を生産・供給する目標を掲げ、それが達成できつつあります。また短い波長対応の結晶体加工技術を高めることで、半導体の高集積化と高精度化にさらなる光の技術発展に貢献していると自負し、世界の競合社と勝負しています
公式の事例集より(原文のまま)
コスト削減と短納期、寸法対応を図るため、新規設備として両頭フライス盤を導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
5軸複合加工機を新規導入した。