回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
合名会社関東屋商店
| 事業者名 | 合名会社関東屋商店 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 京都市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 7人 |
| 資本金 | 1,500万円 |
| 設立 | 1928年 |
当社は弘化4年創業の味噌製造業で、京都市内の著名料理店や菓子匠を主力の取引先とし、一般店は髙島屋や明治屋などの各店舗とも取引している。一般消費者向けには500gの袋詰めが中心だが、店頭では量り売りもしている。「人の手を入れる造り方」は一般消費者にも高く評価され、取扱い店舗数の増加に伴ってカップ詰めや袋詰めの数量が増えてきた。
抱えていた課題
やったこと
現有の充填機に代えて、ピストン式、回転ポンプ式、スクリューポンプ式の3方式を比較・分析し、機械製造元による設置運用とカスタマイズへの全面協力、充填経路の短さによる分解・洗浄性、部品構成の少なさ、幅広い粘度範囲への対応を満たすピストン方式を採用し、当社仕様に一部カスタマイズして導入した。圧縮空気の流入口にゲートバルブを新たに設置して空気流入割合を調節し、数値化して誰にでも調整できるようにした。粘度計を導入して味噌の粘度を計測・蓄積し、充填する味噌ごとの粘度を数値化して機械詰めの速度調整の基礎とし、充填前工程で品温を調整してロット間の温度変化に対応した。逆流止め充填ノズルを活用し、口付き容器袋(ドイパック)詰めにも対応できるようにした。
| 加工機 | ピストン式袋詰め充填機 |
|---|---|
| 検査測定 | 粘度計 |
新しい製品・サービス:逆流止め充填ノズルを活用した口付き容器袋(ドイパック)詰め製品
機械で詰めた味噌が手詰めとほぼ同等の質感に近づき、粘度や粒状の変化が抑えられた。空気流入や速度を数値化して可視化したことで、充填技術が低い従事者でも多種類の充填が容易になり、繁忙期の適切な対応と生産効率の改善が図られた。充填中の糀や大豆の粒状の変化を防ぎ、メイラード反応を遅延させる充填方法を数値で把握できるようになった。株式会社三越伊勢丹のカタログ商品の定番品に採用され、品質力と信用度が高まった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業弘化4年から「手ま�ひまかける味噌づくり」を守り、量り売り品質を機械詰めへ広げる取組が既存の製法と一貫している。
料理店や百貨店との取引、フランス市場への進出は書かれるが、強み弱みと競争優位の関係はやや抽象的。
手詰めと機械詰めの食感差、充填数50個以下などの課題を挙げ、充填方式の比較と改良で解決する計画が示されている。
充填技術や生産効率の改善は書かれるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は示されていない。
製造従事者は社長を含め5名で、若手2名が中心に推進すると書かれるが、事務処理能力などは触れられていない。
量り売り同等の質感を機械詰めで実現し、三越伊勢丹の定番採用や業務用の小ロット対応など顧客と選ばれる理由が示される。
機械据付から本稼働まで9ヶ月の工程、前半の選定と据付、後半の製造試作と品質実証の順が書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
ドイパックなど口付き容器への対応や、フランスの料理人に評価される点が書かれるが、市場の普及度の数値は示されない。
京都の味噌製造を地域の伝統として示すが、波及効果や雇用創出の具体的な数字は書かれていない。
充填数の向上や労務の平準化は書かれるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
粘度計の導入でデータを蓄積し数値化する取組があるが、サプライチェーンへの貢献までは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
京都の地下水や比良山系の水を使う地域資源の活用が書かれ、地域の味噌文化との関連がうかがえる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
全商品の質感の均一化と製造システムの抜本的改善を進め、若手社員の技術力強化と経営基盤の強化を図る。口付き容器袋への対応により取引高の増加とフランス市場を含む輸出先のニーズへの対応を見込む。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日