回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
洲崎鋳工株式会社
成果型から鋳造品を取り出す工程の配置人員 2人→1人
| 事業者名 | 洲崎鋳工株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 京都市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 材料製造プロセス,製造環境,立体造形 |
| 従業員数 | 42人 |
| 資本金 | 3.6億円 |
| 設立 | 1947年 |
当社は鋳物の機械加工を手がけ、工作機械、ポンプ、医療機器メーカーを主な取引先としてきた。オートリールも製造販売している。比較的作りやすい鋳物は海外に発注されており価格競争が激しいため、国内で生き残るには高付加価値な鋳造品を作る技術力が必要とされた。
抱えていた課題
やったこと
3D-CAD/CAEによる設計に加え、鋳造方案CAEシステムを導入し、事前にコンピュータ上で鋳型内部に流し込む鉄の流れ方や固まるときの冷え方をシミュレーションできるようにした。さらに砂再生装置を導入し、振動により複雑形状の鋳物内部の砂を効率よく鋳型から取り出し、再利用のため砕いて樹脂を取り除けるようにした。鋳造方案の管理と砂の管理の2つの工程の設備を導入した。
| ソフト | 鋳造方案CAEシステム |
|---|---|
| その他 | 砂再生装置 |
鋳造方案の精度が上がり、設計段階でのシミュレーションにより不良品の発覚がほとんどなくなり、作り直しの手間もなくなった。砂の再処理で樹脂を取り除けるようになり、ガスによる不良品の発生も抑えられた。省力化、不良率の低減、試作回数の減少により生産性が向上し、納期も短縮され、確実にコスト削減が実現できている。売上は増加し、売上以上に利益は大幅に増加している。顧客からの信頼性も高まり、受注増につながっていると考えられる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
鋳物の複雑形状対応と高付加価値化を強みとし、設計段階から関与する方針が読み取れるが、事業計画上の位置付けの詳細は薄い。
複雑形状の鋳物を海外生産より高付加価値で作る方針が示され、価格競争への対応と国内での競争力強化の必要性が具体的に書かれている。
手作業への依存や不良発生・再作り直しという課題を挙げ、鋳造方案CAEと砂再生装置で解決する計画が具体的に述べられている。
売上増や利益増は書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値や数値は示されておらず、目標設定の具体性はうかがえる程度。
鋳造技能士1級5名・2級7名の資格取得者や3年以上経験者への受験支援など、人材体制が具体的に書かれている。
複雑形状鋳物を高付加価値で提供する価値と、設計段階からの参画による選ばれる理由は読み取れるが、ターゲットの数値的裏付けは薄い。
鋳造方案と砂管理の2工程を導入し、次段階として手作業工程の技能継承とデータベース化を課題として挙げているが、スケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
複雑形状の鋳物で1点ものや初めての形状にも対応し、同分野で高付加価値化を図る取組が具体的に書かれている。
国内での高付加価値製造と地元で働き続ける雇用の維持が述べられ、地域への貢献が読み取れるが、波及効果の数値はない。
中子取り出し作業の人員が2人から1人になり、不良率低減や納期短縮によるコスト削減が書かれており、効果が具体的。
3D-CAD/CAEによる鋳造方案シミュレーションと振動による砂取り出しなど、デジタル技術の活用が具体的に述べられている。
ものづくりの高付加価値化は書かれるが、成長分野への進出や日本経済の構造転換への言及はうかがえる程度。
京都の町中で地元ものづくりを続け、社員が地域で働き続けることが明記され、地域特性を活かす姿勢が具体的に読み取れる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
国内で高付加価値で競争力のある鋳造製品を作り続けるため、手作業の部分が多い鋳造工程を現場で学び技能を蓄積・継承できるよう、社員育成が課題である。マニュアルやコツをデータベース化し、タブレットなどで視覚的に分かる現場管理ソフトを活用した人材育成・技術継承を考えている。
地元でものづくりを続ける会社
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%