回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
日本磨帯鋼株式会社
成果加工能力 1倍→1.5倍
| 事業者名 | 日本磨帯鋼株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 大阪市 |
| 業種 | 鉄鋼業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 7人 |
| 資本金 | 1億円 |
日本磨帯鋼は磨帯鋼や特殊鋼、普通鋼を約200種類の薄板在庫として販売し、シャーリング加工も行っている。在庫が多く、北海道から沖縄まで受注がある。一方で、販売は1mや1枚、キロ単位の小ロットで、売り切るまでに長いもので1年かかり、手離れは良くない。普通鋼は電機メーカーの海外移転で需要が減少傾向にある。
抱えていた課題
やったこと
昭和50年から稼働していたメカニカルシャー(薄板切断機)を新型のNC式メカニカルシャーに刷新し、前後装置としてオートパイラーを導入した。本社工場も移転拡張した。新型機により寸法公差は±0.2mmから±0.1mmに向上し、切断スピードは2倍以上になった。オートパイラーにより、切断後の鋼板を傷つけずに安全に重ねて集積できるようになった。
| 加工機 | 薄板切断機(新型メカニカルシャー、NC制御) |
|---|---|
| 加工機 | オートパイラー |
寸法公差が向上し、顧客の高精度要求に応えられる体制が整った。切断スピードが上がり、納期も短縮された。オートパイラーにより表面の擦り傷クレームが大きく減り、集積作業の手間も省けた。作業者は別の仕事に取りかかれるようになり、身体への負担も軽くなった。若手も操作を覚えれば精度を出せるようになり、63歳で引退予定だった社員の雇用延長にもつながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
昭和50年稼働の切断機を刷新し、在庫販売と切断加工の強みを分析して独自路線を貫く方針が示されており、既存事業の延長として一貫性がある。
磨帯鋼や特殊鋼など約200種を在庫し、他社が即納できない小ロット対応を強みとしている点が、数字を伴って具体的に記載されている。
普通鋼の需要減少という課題認識と新規顧客開拓の方針は示されるが、開拓の具体的な計画や時期は書かれておらず実効性は読み取りにくい。
加工能力1.5倍、切断速度2倍、納期3日から2日といった数値目標はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載されていない。
従業員7名で、63歳の社員の雇用延長や息子の入社に触れているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的な記述は少ない。
在庫の即納性や小ロット対応、寸法公差±0.1mmといった価値が具体的に示され、選ばれる理由と顧客への提供内容が整理されている。
普通鋼比率を下げる計画や全国営業、ホームページによる受注拡大など方法は示されるが、時期を伴うスケジュールは読み取れない。
資本金1,000万円の記載はあるが、財務状況や金融機関からの資金調達の見込みは書かれておらず、わずかにうかがえるだけである。
磨帯鋼や特殊鋼を約200種在庫する企業は全国的にも珍しいとされ、寸法公差を±0.2mmから±0.1mmに高めた点が高水準の価値として示されている。
社内の雇用延長など雇用面への好影響が触れられるのみで、川上や川下への波及効果や社会インフラとしての必要性は読み取れない。
オートパイラー導入で表面擦り傷によるクレームが5分の1に激減し、納期も3日から2日に短縮したとあり効果は示されるが、投資額との比較は書かれていない。
NC制御による若手でも扱える切断機の導入や、ホームページでの新規顧客獲得など、デジタル技術の活用がわずかに示されている。
普通鋼の需要は電機メーカーの海外移転で減少傾向にあり、磨帯鋼と特殊鋼へ特化する姿勢は示されるが、構造転換への言及は乏しい。
北海道から沖縄まで受注があると記載されるが、大阪の地域特性を生かして地域経済を牽引するという内容はうかがえない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
新規顧客の開拓を進め、顧客業種の多様化と加工量の拡大を図り、安定した収益基盤を築こうとしている。普通鋼の比率を低くし、磨帯鋼と特殊鋼の営業を強める。
全国で営業に回る
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%