ものづくり補助金平成25年度製造業大阪府

歯磨粉を使用しない虫歯対策効果の有る白金ナノ粒子入り歯ブラシ

バイオエポック株式会社

この事例のポイント

  • 子供は十分に歯磨きするのが難しく、子供の虫歯予防につながる抗菌効果のある歯ブラシが必要とされていた。
  • 大阪大学大学院歯学研究科の前田芳信教授と共同研究を行い、白金ナノ粒子を練り込んだ子供用歯ブラシの開発に取り組んだ。
  • 白金ナノ効果により口内の虫歯菌や歯周菌の予防が期待でき、抗菌効果の持続期間は従来の毛に塗布する歯ブラシに比べ2〜3倍に延びた。

事業者のプロフィール

事業者名バイオエポック株式会社
所在地大阪府 東大阪市
業種その他の製造業
技術分野表面処理
従業員数3人
資本金2,230万円
設立2011年

事業の背景

同社は平成23年に白金ナノ粒子溶液の研究・開発・製造・販売を目的に設立され、白金を4nmの粒子に微小化して素材に練り込む独自技術で7項目の特許を取得している。特許技術を活かし、まな板などの抗菌・抗ウイルス・消臭製品を相次いで製品化し、平成25年にはまな板を発売した。平成26年に大人用のプラチナナノ歯ブラシが東急ハンズで発売されると販路が一気に広がり、現在は月間平均3,000〜5,000本のペースで生産している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術子供は十分に歯磨きするのが難しく、子供の虫歯予防につながる抗菌効果のある歯ブラシが必要とされていた。
  • 品質・精度市販の歯ブラシに白金ナノ粒子溶液を含浸させる方法では抗菌性に限界があり、品質を高めるためブラシ部分の樹脂にも白金ナノ粒子を練り込む必要があった。

やったこと

大阪大学大学院歯学研究科の前田芳信教授と共同研究を行い、白金ナノ粒子を練り込んだ子供用歯ブラシの開発に取り組んだ。ブラシ部分の樹脂に白金ナノ粒子を練り込み、歯ブラシ本体にも同粒子を塗布する構造とし、毛の太さや硬さ、長さ、幅なども合わせて決めた。検証では虫歯菌が減少する殺菌効果と持続性が認められた。平成27年5月に子供用を発売し、対象年齢は3〜7歳である。

新しい製品・サービス:子供用プラチナナノ歯ブラシ(対象年齢3〜7歳、平成27年5月発売)

事業の効果

白金ナノ効果により口内の虫歯菌や歯周菌の予防が期待でき、抗菌効果の持続期間は従来の毛に塗布する歯ブラシに比べ2〜3倍に延びた。使用者からは口臭や汚れが気にならなくなったという声が寄せられている。東急ハンズなどで販売を伸ばし、歯科医院への販路も広がった。歯科医の評価も高く、新たな販売につながることが期待されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成23年の白金ナノ粒子溶液の研究開始から、まな板、歯ブラシへの応用へ段階的に展開した経緯が書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    独自の練り込み技術で特許7項目を取得し、東急ハンズやロフトで販売が伸びていると書かれている。市場動向の分析は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    子供の虫歯対策の課題を認識し、白金ナノ歯ブラシを開発した経緯がある。事業計画の数値目標は書かれていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    月間3,000〜5,000本の生産ペースは書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員3名との記載があり、大阪大学との共同研究体制はあるが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    子供の虫歯予防、口臭予防、従来品より安い価格、歯科医の評価など、ターゲットと選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    2028年秋の製品発売や医薬部外品承認の目指しなど今後の方向性は書かれているが、スケジュールの詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    白金ナノ粒子を練り込む特許技術で、抗菌歯ブラシという同分野で高い付加価値を持つ製品と読み取れる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    歯科医院や病院への普及や医薬部外品化による病院採用の可能性がうかがえるが、国が補助する理由の記載は薄い。

  • 費用対効果2

    補助事業の投入額や付加価値額の増加に関する数値は書かれておらず、費用対効果は読み取れない。

  • イノベーションへの貢献2

    大阪大学との共同研究による歯科・病院への応用拡大は書かれているが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    大阪府東大阪市への本社移転は書かれているが、地域の特性を活かした雇用や成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

医薬部外品として承認されることを目指し、本社を大阪府東大阪市に移転して研究室を用意している。病院で使われる手洗い用アルコール消毒液の代わりとなる白金ナノ粒子配合の消毒液の製品化も視野にある。今後は口臭予防のマウスウォッシュや液体歯磨き粉なども開発を検討している。

事業者の声

医薬部外品に認められれば、病院で採用されやすくなる

公式の事例集より(原文のまま)

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効果:製造ロット 32.5kg→65kg

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。