回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社宮本卯之助商店
成果従来は1本の樫バチの製造に2分40秒程度を要していたが、55〜60秒に短縮した。
| 事業者名 | 株式会社宮本卯之助商店 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都 東京都台東区 |
| 業種 | その他の製造業 |
| 技術分野 | 立体造形 |
| 従業員数 | 48人 |
| 資本金 | 9,600万円 |
| 設立 | 1861年 |
当社は神輿、太鼓、山車、獅子舞用品などの伝統工芸品の製造・販売や修理・復元を手がけ、文久元年の創業以来浅草を拠点としている。取引先は宮内庁、全国の神社・仏閣、歌舞伎座、国立能楽堂、各地の町会や学校、太鼓演奏団体など多岐にわたる。伝統工芸の業界では職人の高齢化や後継者不足が経営上の大きな問題となっている。
抱えていた課題
やったこと
太鼓用バチの製造について、板材の切断、切削、仕上げの工程を自動化する設備を導入した。導入したのは自動丸棒外周加工機、丸棒自動搬送・自動投入機、自動丸棒切断・両端面取機である。角棒を数本セットすると、外周加工機に一本ずつ自動投入され、軸で固定されたうえでプログラムに従いサンダー(刃物)で切削される。その後、2連サンダーで仕上げ加工を行い、自動丸棒切断・両端面取機で両端を切断して面取りし、自動排出される。需要の多い樫とヒノキで試作を行い、設備メーカーのアドバイスを受けながら最適な刃物と切削スピードを探ってプログラミングした。
| 加工機 | 自動丸棒外周加工機 |
|---|---|
| 加工機 | 丸棒自動搬送・自動投入機 |
| 加工機 | 自動丸棒切断・両端面取機 |
1本あたりの製造時間が約2分40秒から55〜60秒へと大幅に短縮され、製造効率は2倍以上に向上した。作業者は機械に常駐する必要がなくなり、他の業務と並行して作業できるようになった。製品品質も均一化でき、熟練工の仕上げ作業による製品と遜色ない品質のバチを生産できるようになった。人件費と納期はいずれも従来比33%改善した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
伝統工芸の製造・販売・修理を文久元年創業以来続けており、自動化を「自動化の第一歩」と位置づける記述はあるが、経営戦略上の位置づけの詳細は薄い。
顧客は実用品としての堅牢性や低価格、短納期を求めるとあり、自動化で大量生産化・低コスト化し販売エリアを広げたと具体的に書かれている。
課題は職人の高齢化と後継者不足、手作業依存と明記され、製造時間2分40秒を55〜60秒に短縮、人件費33%削減、納期33%短縮と数字で示されている。
製造効率2倍以上、人件費33%削減、納期33%短縮という目標相当の数値が事例として示されており、実績ベースで実現性が読み取れる。
メーカーのアドバイスを受けながらプログラミングしたとあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的な記述はない。
顧客は地方の太鼓演奏チームや世界の太鼓愛好者、教育分野まで広がり、品質の均一化と大量生産化で選ばれる理由が示されている。
樫とヒノキで試作し、ホオノキやメープルへの展開、サイズ拡大を今後の計画として書いており、段階的な計画は読み取れるが詳細なスケジュールはない。
公開されている事例からは読み取れません。
伝統工芸の太鼓用バチを、職人の勘に頼る手作業から自動化設備で製造し、従来品と遜色ない品質を実現した点が具体的に書かれている。
職人の高齢化や後継者不足といった社会課題に触れているが、川上川下への波及や雇用創出など国が補助する理由は明示されていない。
自動化設備導入で製造時間短縮、人件費33%削減、納期33%短縮と効果が数値で示されており、費用対効果の根拠が読み取れる。
自動搬送や自動切削などデジタル化・自動化に取り組み、製造データを蓄積して他の材種へ展開する点は読み取れるが、業界全体への貢献までは書かれていない。
自動化による製造効率向上と海外市場展開の記述はあるが、日本経済の構造転換に資する分野への進出とまでは読み取れない。
浅草を拠点とする伝統工芸の製造を続けていることは書かれているが、地域の雇用や経済成長への波及効果は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
自動切削による品質の均一化、大量生産化、低コスト化により顧客の利便性が向上し、地方の太鼓演奏チームのみならず世界各国の太鼓愛好者にも販売エリアを広げた。今後はネット販売の拡充やホームページの充実を図り、小中学校などの教育分野への販路拡大を進める。海外市場への展開にも力を注ぐ計画である。また、ホオノキやメープルなど樫以外の材種に取り組み、サイズのバリエーションも増やす予定である。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%
小ロット・多品種・短納期の要求に応えるため、曲げ加工の対応力を強化する目的で高性能プレスブレーキ(デュアルドライブプレスブレーキ)を導入し…
効果:曲げ加工担当者数 3人→2人