回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
オーアイテック株式会社
| 事業者名 | オーアイテック株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 泉佐野市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 45人 |
| 資本金 | 9,800万円 |
| 設立 | 2007年 |
オーアイテックはボルトやナットの冷間圧造を手がけ、自動車向けに100種類以上の製品を製造している。エンジンやシートベルト、エアバッグなど自動車の安全に重要な機能部品が全体の8割を占める。国産自動車メーカーへは商社経由で多数供給し、一部輸出もある。本社工場には圧造機が16台並んでいる。
抱えていた課題
やったこと
最新の冷間圧造機(パーツフォーマー)を1台導入した。この機械は1ヵ月最大150万個の部品を製造でき、幅広い材料の外径と多種多様な形状に対応する。新規で引き合いのあった製品の開発と量産にも使う。機械を増やしたことで金型の段取り換え回数が減り、機械の停止も少なくなった。
| 加工機 | 冷間圧造機(パーツフォーマー) |
|---|
新しい製品・サービス:自動車のドアラッチ用のピンとボルト
冷間圧造機の導入で増産体制が整い、取引先からの新規受注に対応できるようになった。導入から1年半で新規の取引先が3社増え、年間売上も大幅に増加した。段取り換えの回数が減ったことで機械の停止が少なくなり、段取り換えに携わる社員を別の仕事に回せるようになって、人件費の抑制にもつながった。金型交換後の欠陥品も減り、製造コストの軽減にもつながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
平成19年設立後、自動車向けボルト・ナットを継続して手がけ、今回の冷間圧造機導入で既存・新規製品の増産を図る方針が読み取れる。
品質の高さと柔軟な量産体制が顧客に支持され、部品注文が殺到しているとの記述から強みは読み取れるが、市場分析の具体性は薄い。
機械が1台で多品種を製造し余力がないという課題と、機械増設による段取り換え削減や停止回数減の効果が示されている。
新規取引先3社増や売上の大幅増は書かれているが、付加価値額や賃上げについての数値目標は示されていない。
従業員45名、段取り換え社員を別業務に振り向けるなど人員配置の方針は書かれているが、補助事業の遂行体制の詳細は不明。
ドアラッチ用ピンやボルト、電気自動車の充電器差し込み口部品など、顧客ターゲットと受注ニーズが具体的に書かれている。
近年中に新工場を建設し、現在の3工場を1カ所に集約して圧造から二次加工まで一貫生産する計画が示されている。
資本金98,000千円の記載のみで、補助事業の資金調達見込みや財務状況の詳細は読み取れない。
ドアラッチ部品は新規受注とされるが、一般的な普及度や高水準の高付加価値化を裏付ける記述は少ない。
商社経由で国産自動車メーカーへ供給し一部輸出もあるとされ、国が補助する波及効果は間接的にうかがえる程度。
導入後1年半で新規取引先が3社増えたとあるが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果は示されていない。
冷間圧造機の導入について、先端的なデジタル技術や新しいビジネスモデルに関する記述は見当たらない。
電気自動車の伸びを見込み、産業機械・農機具・家電分野への進出を検討しているとされ、事業の構造転換の方向性がうかがえる。
大阪府泉佐野市・貝塚市など地域に工場を構えているが、地域特性を活かした雇用や経済成長への貢献の記述は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
近年中に新工場を建設し、現在の3工場を1ヵ所に集約する計画である。圧造から二次加工、出荷までを一貫生産できる体制を整え、品質面や納期面でより高度な顧客ニーズに応える。ドアラッチ部品の受注増や、電気自動車向けの部品、産業機械や農機具、家電分野の仕事の拡大も見込んでいる。
導入した機械は今後、工場内の主力機になる
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった