ものづくり補助金平成25年度製造業大阪府

未利用バイオマスの有効利用を目的とした粉炭化、選別装置の導入

有限会社紋珠

成果原炭1tあたりの分別時間 2時間→1時間

この事例のポイント

  • 従来は製炭後の炭を全て手作業で粒度別に分別しており、一番効率の悪い選別作業が負担になっていた。
  • 製炭後の炭を粒度別に分別するオリジナルの分別機と、分別前の粗炭を載せる作業架台、分別後の炭を収集するバケットの一式を導入した。
  • 原炭1tあたりの分別時間 2時間→1時間。分別機の導入により、炭の粒度別分別が機械化され、作業時間が想定の半分程度に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社紋珠
所在地大阪府 高槻市
業種その他の製造業
技術分野バイオ
従業員数2人
資本金1.2億円
設立2003年

事業の背景

有限会社紋珠は平成15年に創立し、事業戦略やブランド戦略の提案型プランニングや販促ツールの企画・制作を手がけてきた。約3年前から製炭業に本格的に参入し、間伐材や農業残渣を炭化して土壌改良材や燃料として活用している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来は製炭後の炭を全て手作業で粒度別に分別しており、一番効率の悪い選別作業が負担になっていた。
  • 人手・技能手作業による分別では粒度分別にばらつきがあり、正確な粒度での納品が難しかった。
  • 品質・精度竹炭の洗浄・乾燥は手作業で行っていた。

やったこと

製炭後の炭を粒度別に分別するオリジナルの分別機と、分別前の粗炭を載せる作業架台、分別後の炭を収集するバケットの一式を導入した。分別機は中心の分別メッシュ筒(直径約1m・長さ約2m)を取り替えることで、一度の稼働で細粒炭(5mm以下)、中粒炭(12mm以下)、粗炭(12mm以上)の3種に分けられる。予定していた1tの原炭を約2時間で分別する能力に対し、実際には約1時間で分別できた。竹炭の洗浄・乾燥機の導入も検討したが、製炭品へのダメージを適切に制御する手法の開発が難しく、洗浄は手作業が最適と判断し機械化しなかった。

加工機オリジナル炭分別機
その他作業架台
その他バケット

新しい製品・サービス:粉炭を用いた竹炭石けんや、ミネラルと保湿効果を生かした化粧品などの新商品

事業の効果

  • 原炭1tあたりの分別時間 2時間→1時間

分別機の導入により、炭の粒度別分別が機械化され、作業時間が想定の半分程度に短縮された。粒度ごとの正確な分別ができるようになり、顧客の多様な要望に応えやすくなった。分別作業の効率化と製品精度の向上により、早期納品も可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成15年創立で、約3年前から製炭業に本格参入したとあり、過去の取組との連続性は文章から一部読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    独自の粉炭温水ボイラーや粒度別分別機の開発など自社の強みは書かれるが、市場動向との対比は具体的でない。

  • 課題の認識と解決4

    分別作業を手作業から機械化する課題を明示し、1tを約2時間から約1時間に短縮した実績まで示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    作業時間が半分になった実績はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    社長の経歴や従業員2名の規模は書かれるが、補助事業を遂行する体制の詳細は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    粒度別の燃料炭・土壌改良炭など用途と顧客ニーズへの早期納品が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    製品ライナップ拡充や自治体連携の予定は書かれるが、スケジュールや課題解決方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    粉炭や竹炭の用途提案は書かれるが、分野の普及度や高価格化の水準との比較は読み取れない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用4

    間伐材や農業残渣など地域の困りごとを解決し、地域の資源循環と雇用に寄与する点が具体的に書かれている。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額の増加は書かれておらず、費用対効果はわずかにうかがえる程度である。

  • イノベーションへの貢献3

    分別機の独自開発や自治体・企業との連携は書かれるが、先端デジタル技術の活用は読み取れない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    バイオマスやエネルギーシステムへの展開はうかがえるが、日本経済の構造転換との関連は書かれていない。

  • 地域経済への波及4

    高槻市の地域資源である間伐材や剪定枝を活用し、地域の困りごと解決につなげている点が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

製品のバリエーションを増やし、近畿圏から関東・全国へ販路を広げる計画。自治体や企業との協業を強化し、製炭炉を各地に広げるため技術者の育成も進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。