ものづくり補助金平成25年度製造業大阪府

サーボプレスによる精密せん断加工で、小ロットでも低コストな精密鍛造品の生産を可能にする

福地金属株式会社

成果サーボプレス機の加圧能力200t

この事例のポイント

  • 製品形状が近年複雑化し、外周形状をトリミングで形づくる部品が増えている。
  • スライド速度を精密制御できるサーボプレス機(加圧能力200t)を導入し、加工時の作業を改善した。
  • サーボプレス機の加圧能力200t。サーボプレス機の導入により、従来のプレス機で困難だった溝部の焼き付きや寸法のばらつきが解消し、農機部品の加工課題が解決…

事業者のプロフィール

事業者名福地金属株式会社
所在地大阪府 大阪市
業種金属製品製造業
従業員数15人
資本金1億円
設立1961年

事業の背景

福地金属株式会社は金属部品の冷間鍛造、プレス加工を主力とし、自動車部品や建機・農機部品、建築部品を手がける。創業は昭和36年で、昭和40年に自転車のベアリング製造で冷間鍛造技術に出会い、50年以上にわたり技術やノウハウを培ってきた。経営方針は少量・多品種・短納期で、国内市場が縮小する中で他社との差別化を図っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度製品形状が近年複雑化し、外周形状をトリミングで形づくる部品が増えている。
  • コスト・採算トリミングやバリの除去など付随する手間が増加している。

やったこと

スライド速度を精密制御できるサーボプレス機(加圧能力200t)を導入し、加工時の作業を改善した。導入済みのマシニングセンターとの連動により、小ロットや短納期に対応する生産体制を整えた。サーボプレスの導入により、従来のプレス機で困難だった溝部の焼き付きや寸法のばらつきによる農機部品の加工課題が解消した。

加工機サーボプレス機(加圧能力200t)

事業の効果

  • サーボプレス機の加圧能力200t

サーボプレス機の導入により、従来のプレス機で困難だった溝部の焼き付きや寸法のばらつきが解消し、農機部品の加工課題が解決した。マシニングセンターとの連動で小ロットや短納期に対応する生産体制が整い、少量・多品種・短納期の差別化戦略を支える効果が出ている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    昭和36年創業で、昭和40年に冷間鍛造と出会い50年以上技術を培い、少量・多品種・短納期を差別化戦略として掲げている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    金型を最短2日で提供し短納期を強みとする一方、国内市場縮小を見据え「他と同じことをしない」差別化を掲げている。

  • 課題の認識と解決4

    外周形状の複雑化でバリ除去などの手間が増えた課題を示し、サーボプレス導入で農機部品の焼き付き・ばらつき課題を解消したと書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    賃上げや付加価値額の目標値は記載がなく、農機部品の課題解消という効果の一端が示されているにとどまる。

  • 事業を進める体制3

    従業員15名で、若手リーダーを軸に20〜30歳代の社員の勉強会を実施し人材育成に注力していると書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    主な取引先は自動車部品メーカーなどで、主力製品は自動車・建機・農機部品と示され、短納期と金型提供の早さが選ばれる理由になっている。

  • 事業化までの道筋3

    冷間鍛造技術の追求、若手育成、企業連携という方向性は示されるが、スケジュールや具体的な遂行方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    冷間鍛造は昭和40年当時まだ珍しい技術と記され、精密鍛造や少量・多品種対応で同分野での差別化を図っている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    国内市場縮小を背景に企業間連携で受注機会を広げる方針が示されるが、雇用創出や波及効果の具体的な記述は少ない。

  • 費用対効果2

    補助金投入額や付加価値増加額など費用対効果を示す数値は記載がなく、農機部品の課題解消という効果のみが書かれている。

  • イノベーションへの貢献2

    サーボプレス導入で加工精度を高める取組はあるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの記述はなく、イノベーションへの言及は乏しい。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    国内市場縮小を見据え差別化戦略を取る方針は示されるが、成長分野への進出や産業構造転換への言及は読み取れない。

  • 地域経済への波及2

    大阪市平野区の中小製造業として記載されるが、冷間鍛造の地域的な強みや地域経済への貢献を示す具体的な記述は少ない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

冷間鍛造技術をさらに極め、今の少量・多品種・短納期を磨き上げていく必要がある

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。