ものづくり補助金平成25年度製造業大阪府

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

株式会社中央電機計器製作所

成果測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

この事例のポイント

  • MRI用超電導マグネット監視装置の製造で、出荷検査工程が検査の煩雑さや複雑さから手作業に頼っており、量産化に対応できていない。
  • 制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
  • 測定工数は予定通り約半分以下の時間となった。基板試験装置の導入により、制御基板出荷時の試験で測定工数が約半分以下となり、生産体制の強化につながった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社中央電機計器製作所
所在地大阪府 大阪市
業種業務用機械器具製造業
技術分野機械制御,情報処理,測定計測
従業員数49人
資本金1億円
設立1930年

事業の背景

昭和5年創業の同社は、電機・電子計測の分野で80年以上の技術力を持ち、顧客の問題解決に取り組んでいる。米国ナショナルインスツルメンツ社のアライアンスパートナーとして、LabVIEWやPXIを用いたシステム開発に力を入れている。平成12年にISO9001、平成17年にエコアクション21の認証を取得している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力MRI用超電導マグネット監視装置の製造で、出荷検査工程が検査の煩雑さや複雑さから手作業に頼っており、量産化に対応できていない。
  • 人手・技能基板の制御基板出荷時の試験で、測定端子の接続や測定値の読み取りを手作業で行っており、工数がかかっている。
  • 生産能力ケーブル接続検査で1台あたり約2時間かかる手作業の接続検査工程が、生産のボトルネックになっている。
  • 生産能力システムテストが1台あたり約4時間かかる手作業で、通信機能確認や配線作業に多くの時間を要している。

やったこと

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。目標は測定工数を約半分に削減することである。ケーブル接続検査装置を開発し、ケーブルの種類の多さや接続の複雑さに対応して、検査工数を4分の1程度まで削減する。システムテストでは、自動化ソフトウェアの開発により測定工数を約半分にする。試験結果を自動でファイルに保存し、成績書作成時の記入ミスを防止する。検査治具の自動配線や模擬負荷設定の自動切り替えも実施し、全体の測定工数を半分以下に抑える。

検査測定基板検査装置
検査測定ケーブル接続検査装置
ソフトシステムテスト装置・自動化ソフトウェア

新しい製品・サービス:基板試験装置、ケーブル接続検査装置、システムテスト装置とソフトウェアを含む、自社製品の自動検査装置群。

事業の効果

  • 測定工数は予定通り約半分以下の時間となった
  • 検査工数が4分の1以上短縮できた
  • 測定工数が約40%弱まで削減された

基板試験装置の導入により、制御基板出荷時の試験で測定工数が約半分以下となり、生産体制の強化につながった。ケーブル接続検査装置では、検査工数が4分の1以上短縮され、大幅な生産体制強化が期待できる結果となった。システムテストの自動化では、測定工数が約40%弱まで削減され、記入ミスの防止や作業効率の向上にも寄与した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    昭和5年創業以来、電機・電子計測分野に注力し、平成42年に計測機器分野で世界No.1を目指す方針が事例に明記されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    米国NIのアライアンスパートナーとして、LabVIEWやPXIを用いたシステム開発に力を入れていると記載されている。

  • 課題の認識と解決4

    基板検査の手作業を課題とし、測定工数を約半分に削減する目標と、ケーブル検査の工数を4分の1に削減する目標が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    測定工数の半減や4分の1以上の短縮などの数値目標はあるが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制4

    有資格者12名、従業員49名、週2回の勉強会など、人材と体制の具体的な記載がある。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    MRI用超電導マグネット監視装置など顧客事例はあるが、ターゲットや選ばれる理由の整理は限定的である。

  • 事業化までの道筋3

    平成32年の新社屋完成、平成42年の世界No.1などの時期は示されているが、遂行方法の詳細は乏しい。

  • 財務と資金の調達2

    資本金1,000万円と従業員数のみ記載され、財務状況や資金調達の見込みは公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ニッチトップを目指す方針やアジア太平洋地区でベスト4(約200社中)に入った点はあるが、普及度の比較は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    医療分野への用途拡大や人材育成は書かれているが、雇用創出や経済波及効果の具体的な記載は見当たらない。

  • 費用対効果3

    検査工数の半減などの効果は示されているが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    自動化ソフトウェアや自動配線の開発は書かれているが、地域やサプライチェーンへの貢献は記載されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    計測システム分野への注力は書かれているが、市場成長分野への進出や構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及2

    大阪市都島区に所在する点のみで、地域特性を活かした付加価値や雇用創出の記載はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

平成32年に全社員へ認証資格を広げ、新社屋の完成と設立100周年の平成42年には計測システム分野で世界No.1を目指す。医療分野へのDNAシーケンサーなど用途拡大を図り、ブランド力を高めて収益率を上げていく。

事業者の声

計測システム分野においてワールドワイドでのニッチトップを目指したい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。