回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
マツムラ電器株式会社
成果リードタイム 3時間→1時間
| 事業者名 | マツムラ電器株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 河内長野市 |
| 業種 | 輸送用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 6人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 2003年 |
鉄道車両の板金部品(扉、窓枠、取っ手、手すりなど)を多品種少量で加工・販売しており、年間の種類は4,000種類にも上る。阪神車両メンテナンス株式会社との取引が最も多く、同社を経由して受注する他の鉄道会社の分を含めると、同社がほぼ100%の納入先である。売上高の残り約10%は民生用・業務用空調機の据付工事が占めている。
抱えていた課題
やったこと
補助事業では、最新の曲げ加工機械であるプレスブレーキをオーダーメイドで導入した。導入機は高さが3m以上あり、同種の機械としては最大クラスで、大型の鉄道車両板金部品もほとんど加工できる。コンピューター数値制御(CNC)付きで、データを入力すれば加工をほぼ自動で行い、金型を機械に記憶させることで多数の金型から正しいものを機械が選ぶ。鉄板の厚みが正しいかどうかも機械が判別し、危険な作業では安全に停止する。同じ仕様の部品は次回から完全に自動化でき、経験や勘が必要だった段取り作業も大幅に不要となった。
| 加工機 | 曲げ加工機(プレスブレーキ、CNC付き、高さ3m以上) |
|---|
プレスブレーキの導入により、加工のリードタイムが従来の3~4時間から1時間に短縮された。段取り作業が大幅に減り、熟練に頼らなくても加工できるようになった。不良率が低下して生産性が向上し、加工精度も高まってほとんど誤差なく製造できるようになった。油圧装置が必要な時だけ動く節電技術により加工に要する電気代も大きく下がった。加工コストのメリットについては現在分析中である。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
鉄道車両の板金部品加工を長年手がけ、前身会社から事業を受け継いだ経緯は読めるが、経営戦略上の位置付けまでは書かれていない。
阪神車両メンテナンスがほぼ100%の納入先で、短納期・低コストの信頼実績が強みとして具体的に書かれている。
加工能力の不足やレーザー加工機の外注、段取り作業の負担が課題として示され、新機械導入で対応する流れが読み取れる。
リードタイムを3~4時間から1時間に短縮、同一部品の加工時間を従来の10分の1とする数値目標と実績が示されている。
専務が補助事業の資料を徹夜で作成し採択を得た点や、家族での体制が書かれている。ただし人員や事務処理体制の詳細は薄い。
多品種少量・年間4,000種類の部品、深曲げ加工による溶接不要の一体成形など、選ばれる理由が具体的に書かれている。
レーザー加工機などの導入希望はあるが、中長期のスケジュールや課題解決の方法は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
鉄道車両の板金加工の高水準化をうかがわせるが、分野の普及度や高価格化の根拠は示されていない。
地域の雇用や波及効果への言及はわずかで、国が補助する積極的理由は読み取りにくい。
加工時間や電気代の低減といった効果は書かれているが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。
CNC制御や自動化によるデジタル技術の活用はうかがえるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
大阪府河内長野市の企業であることは書かれているが、地域の特性を活かした経済成長への言及は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
当面はレーザー加工機やタレットパンチプレス加工機の導入も考えており、保有していない加工は外注に出している現状から完全な一貫生産体制を築き、納期とコスト競争力を高めて顧客開拓を進める方針である。鉄道会社からの取引先紹介も見込まれ、ビジネスを広げる好機を迎えている。空調機の据付工事も板金加工部品に次ぐ事業の柱として継続する。
新しい機械を操作するのは、とても楽しい。せっかく導入したのだから、もっと仕事を増やしたい
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。
効果:工程管理表作成の担当者数 3名→1名