新たな加工方法による「原板パネルの製作」と、それを活用した「新商品の開発」を間伐材で
従来チップ原料や合板芯材にしか使われていない国内の杉・檜の間伐材を、高付加価値の板材(原板パネル)に加工する新工法を開発した。
効果:従来工法と新工法の比較で約85%の時間短縮
サンエスダイカスト株式会社
成果1日で約25%の仕事量の差が生じるようになった
| 事業者名 | サンエスダイカスト株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 大阪府八尾市 |
| 業種 | 非鉄金属製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,測定計測 |
| 従業員数 | 24人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 2000年 |
平成12年に大阪市で「ヨシダダイカスト」として創業し、ダイカスト鋳造を専業としていた。自動車関連企業との取引が中心だったが、平成20年のリーマンショックで売り上げが激減した。ピーク時に4億円だった売上高は、平成21年には1億6,000万円まで減少した。
抱えていた課題
やったこと
CNC加工機と3次元測定器を1台ずつ導入し、計1,700万円を投資した。新設備の稼働で、ミリ波レーダー(自動車衝突予防システムのセンサー部品)のシャーシを生産するようになった。CNC設備を増設して加工対象物のセット待ち時間を抑え、生産効率を最適化した。また、平成28年9月には最新鋭のCNC加工機とワンショット3次元形状測定器を計1台ずつ導入した。
| 加工機 | CNC加工機 |
|---|---|
| 検査測定 | 3次元測定器 |
新しい製品・サービス:ミリ波レーダーシャーシ
CNC設備の増設により生産効率が上がり、1日の仕事量が約25%向上した。ミリ波レーダーシャーシの生産に着手し、大型受注の獲得につながった。3次元測定器の画像処理により公差が少なくなり、より精度の高い保証を提案できるようになった。こうした一貫生産と保証により、取引先からの増産要望にも柔軟に対応できる体制が整った。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業時からの自動車関連取引を振り返り、再び自動車分野を主力にする方針と、平成28年のCNC加工・3次元測定器導入が位置づけられている。
自動車衝突予防システムの需要伸長を見込む外部環境認識はあるが、市場規模など定量的な裏付けは示されていない。
平成21年に売上が1億6,000万円まで減少した課題に対し、CNC加工機導入と生産効率化で約25%の仕事量向上を実現したと書かれている。
ミリ波レーダーシャーシの受注が月200個程度から月6万個に増え、1日の仕事量も約25%向上したと具体的数値で示されている。
一貫生産の体制や取引先への柔軟な増産対応に触れるが、人材や事務処理能力については書かれていない。
衝突予防センサーの数量需要増、悪天候に強いミリ波レーダーの特性、3次元測定器による性能保証が選ばれる理由として書かれている。
医療分野への展開や画像処理による計測強化など今後の方向性は示されているが、スケジュールや手順は具体的でない。
公開されている事例からは読み取れません。
ダイカストと一貫生産を強みとし、医療分野への挑戦を述べるが、分野の普及度や認知度に関する記述は薄い。
中小企業の医療分野参入が増えている流れは述べられるが、雇用創出や波及効果など国が補助する理由は書かれていない。
1,700万円の投資で受注が増え大型受注につながったと書かれるが、費用対効果を示す数値は明示されていない。
画像処理による計測や3次元測定器の活用はうかがえるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
自動車衝突予防システムや医療分野への展開がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。
大阪府八尾市の中小製造業として農機・自動車・事務器具に供給し地域取引を持つことが読み取れるが、地域牽引の記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
自動車分野を再び主力とする方針で、自動車衝突予防システムの普及により同社の事業構成が変わる可能性がある。医療分野への参入も視野に入れている。一貫生産と確固とした保証により、品質とコスト競争力のある製品を生み出していく考えである。
もう一度、自動車分野に力を入れたい
公式の事例集より(原文のまま)
従来チップ原料や合板芯材にしか使われていない国内の杉・檜の間伐材を、高付加価値の板材(原板パネル)に加工する新工法を開発した。
効果:従来工法と新工法の比較で約85%の時間短縮
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分