切削加工機械導入による品質・生産効率の向上を通じた独自技術の発展
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
成果従来設備と比較して処理効率は約20%向上した
| 所在地 | 大阪府 大阪府泉南市 |
|---|---|
| 業種 | 非鉄金属製造業 |
| 技術分野 | 材料製造プロセス |
| 従業員数 | 130人 |
| 資本金 | 6,000万円 |
大阪府泉南市と鳥取県西伯郡大山町に製造拠点を持つ中堅アルミメーカーで、溶解から圧延、プレスまでの一貫生産体制を備え、コイルや角板、丸板などのアルミ圧延品を生産している。国内の中小アルミメーカーでは唯一、0.2mm以下の薄板材も手がけている。平成28年6月期の売上高は30億3,800万円で、ここ数年は横ばいが続いていた。
抱えていた課題
やったこと
平成26年からアルミニウム光輝材の研究開発に取り組み、光沢に悪影響を及ぼす添加元素を減らし、光沢や強度を高める元素を適量加え、特別な圧延方法で製造する材料とした。中小企業庁のものづくり補助金の採択を受け、表面を清浄にするための脱脂洗浄ラインを平成28年12月に泉南工場へ導入した。このラインは、アルミニウム板を毎分75mの速度で、コイル状のまま連続して洗浄でき、洗浄液を板の表面に高圧で吹き付ける方法を採用している。ラインの長さは15mで、板幅330mmから610mm、板厚0.5mmから4mmのアルミニウム板に対応し、板の両端をライン上で高精度にカットできる。また、タブレット端末で操作・遠隔監視ができ、泉南工場と大山工場の品質保証部をインターネットで結び、高精度カメラで撮影した表面画像をリアルタイムで確認できる仕組みを整えた。
| 加工機 | 脱脂洗浄ライン |
|---|---|
| 検査測定 | 高精度カメラによる表面画像のリアルタイム確認の仕組み |
新しい製品・サービス:アルミニウム光輝材
脱脂洗浄ラインの導入により、処理効率が従来設備と比べて約20%向上した。タブレット端末での遠隔監視が可能になり、運転中も離れた場所から監視できるため作業効率が大きく向上した。表面の清浄度が上がったことで製品価値が高まり、技術者や品質管理者が洗浄後の板をいち早くチェックできるようになった。光輝材だけでなく、泉南工場で生産するすべてのアルミ圧延品の清浄度と品質の向上にもつながっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
平成26年から光輝材の研究開発に取り組んできた経緯が書かれ、高付加価値製品開発の一環と位置づけられている。経営戦略上の明確な位置づけは読み取れるが具体性は薄い。
光沢や強度を高める元素添加と特別な圧延方法、化粧品ケースや装飾部材での需要が書かれている。強みは読み取れるが市場データの裏付けは薄い。
売上高30億3,800万円で横ばいが続く課題を認識し、光輝材の販売を月15~20tと見込む計画が書かれている。課題と施策の対応は具体的に読み取れる。
処理効率が約20%向上したとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
従業員130名、一貫生産体制とあるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力については書かれていない。
表面清浄度の向上で製品価値が上がったと述べ、化粧品ケースや照明器具向けの販路開拓に注力と書かれている。顧客ターゲットは読み取れるが具体性は薄い。
ライン導入の経緯や効果は書かれるが、中長期の検証や遂行スケジュールは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
光輝材は添加元素や圧延方法を工夫した特別な材料で、装飾部材として需要が高いと書かれている。高付加価値化の方向性は読み取れる。
国内市場の大きな伸びは見込めないと書かれるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。
処理効率約20%向上や作業効率の大幅な向上が書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
タブレット操作、遠隔監視、インターネットで結んだ高精度カメラ画像のリアルタイム確認が書かれ、デジタル活用の要素はうかがえる。
公開されている事例からは読み取れません。
大阪府泉南市と鳥取県の製造拠点を持つとあるが、地域特性を活かした雇用創出や地域成長への言及は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後も生産設備の充実や新製品開発、人材育成などに取り組み、アルミニウム光輝材は化粧品ケース、照明器具、反射材向けの販路開拓を進め、月あたり15tから20tの販売を見込んでいる。
「新開発製品の売り込みで業績拡大を目指す」
公式の事例集より(原文のまま)
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
画像式異物除去装置と蒸気殺菌機を導入した。
効果:イワシノコバンの混入クレーム件数 14件→7件
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分