ものづくり補助金平成25年度製造業兵庫県

和菓子製造機器の導入による生産性・品質の向上と新たな販路開拓システムの構築

この事例のポイント

  • 人気商品のどら焼きは手作りのため売り切れ欠品が続いていた。
  • 店舗移転と4代目の事業従事を機に、経営理念「一菓喜心」を明文化し、町家を改装した店舗で商品を選びやすい売場を整えた。
  • 手作りの風合いを再現する生産機械により、どら焼きの品質を保ちながら生産性を向上させ、欠品が続く問題を改善した。

事業者のプロフィール

所在地兵庫県 丹波市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数3人
設立1928年

事業の背景

明正堂は昭和5年創業の丹波市内の老舗和菓子店で、3代目が事業を引き継いだ。地域では少子高齢化による人口減少や個人消費の低迷が進み、地域経済は衰退傾向にあった。一方で丹波の魅力が関西圏に浸透し、地域外からの来訪者が増えていた。3代目は平成23年に柏原駅近くへ店舗を移転し、有名菓子店で10年間修業した4代目が事業に従事して新たなスタートを切った。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力人気商品のどら焼きは手作りのため売り切れ欠品が続いていた。
  • 品質・精度どら焼きを機械化すると生地の柔らかさや味が損なわれる懸念があった。
  • 新製品・新技術古代米は体に優しい素材だが冷めると硬くなりやすく、菓子として商品化する加工技術が確立されていなかった。
  • 販路・情報発信売上は地元の顧客が中心で、丹波市外の顧客や百貨店などの新たな販路を広げる必要があった。

やったこと

店舗移転と4代目の事業従事を機に、経営理念「一菓喜心」を明文化し、町家を改装した店舗で商品を選びやすい売場を整えた。経営革新計画の承認を受け、地元の日本酒を使ったケーキ「ほろ善」や、丹波の素材を使った和菓子のブランド化など商品戦略を進めた。どら焼きの生産では、手作りの風合いを再現できる生産機械を研究・試作を繰り返して開発し、生地のふんわり感と安定した成形を実現した。その機械を活用して希少な丹波産白小豆をあんに用いたどら焼きを商品化した。新設備では古代米を3日間水に浸して蒸し上げる独自の製法を確立し、柔らかい餅に古代米のつぶつぶとした食感を出した大福「雅餅」を商品化した。

  • 加工機自動どら焼き機小型蒸練機

新しい製品・サービス:手作りの風合いを再現した生産機械で作るどら焼き(希少な丹波産白小豆のあん使用)と、丹波古代米を使った大福「雅餅」

事業の効果

手作りの風合いを再現する生産機械により、どら焼きの品質を保ちながら生産性を向上させ、欠品が続く問題を改善した。古代米を使った大福「雅餅」など、丹波の素材を生かした新商品を商品化した。地元素材を使った贈り物としての需要に応えられるようになり、観光客のお土産購入が大幅に増えた。有名百貨店での販売にもつながり、新たな販路を開拓した。

今後の展望

今後も特産品を生かした新商品を開発し、販路を広げて遠方の顧客にも商品を提供していく方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。