ものづくり補助金平成25年度製造業兵庫県

Q・C・D等生産の基本力強化のため、戦略の明確化と情報共有による課題解決コミュニケーションに取組む

株式会社 中橋製作所

この事例のポイント

  • リーマンショックを契機に、対象としてきた市場の構造が大きく変化した。
  • 全員参加で「考えるトレーニング」を始め、生産の研究課題を個人で検討させるようにした。
  • 全員参加の考えるトレーニングと毎月の発表・質疑応答により、生産の研究課題を全員で検討する風土が生まれた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 中橋製作所
所在地兵庫県 三木市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数28人
資本金1,000万円
設立1961年

事業の背景

1940年代後半の戦後から、木を加工する刃物を作り、日本中の大工・建具メーカー・家具メーカーに提供してきた。現在は世界20数か国で木材加工産業を支えている。リーマンショック後は対象市場の構造変化を受け止め、国内主力市場からアジア市場への事業転換に取り組んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他リーマンショックを契機に、対象としてきた市場の構造が大きく変化した。
  • 販路・情報発信主力だった国内市場からの転換が必要となり、アジア市場の攻略が長年の課題となっていた。

やったこと

全員参加で「考えるトレーニング」を始め、生産の研究課題を個人で検討させるようにした。検討結果は毎月、発表と質疑応答の場で共有している。スタッフが作成した検討シートには全て専務がコメントし、課題解決のコミュニケーションを図っている。こうした取り組みを通じて、価値を高める組織づくりに取り組んでいる。

事業の効果

全員参加の考えるトレーニングと毎月の発表・質疑応答により、生産の研究課題を全員で検討する風土が生まれた。専務が検討シートすべてにコメントすることで、課題解決のコミュニケーションが図られている。価値を高める組織づくりが進み、アジア市場の攻略に向けた挑戦につながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    リーマンショック後に事業転換へ取り組み、国内市場からアジア市場へ挑戦していると書かれており、流れは読み取れるが戦略上の位置付けは具体性が薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    国内市場の構造変化とアジアのコピー品市場が挙げられ、ニッチトップや技術といった強みにも触れているが、競争優位の根拠は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決3

    国内市場の構造変化とアジア攻略という課題は認識されているが、解決に向けた数値や施策は書かれておらず、計画の実効性は読み取れない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    従業員28人と記載があり、全員参加の考えるトレーニングや毎月の発表の場を設けていると書かれ、人材面の取組はうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    木材加工用刃物などの製品と、大工・建具・家具メーカーへ提供してきた顧客が示されているが、選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    「一歩ずつ地に足付けて前に進んでいきたい」と記載されているのみで、遂行方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    コピー品市場のアジアで価値あるモノを届けると書かれているが、高付加価値化の水準を示す数字や根拠は記載されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    日本のものづくりに貢献する企業を目指すと書かれているが、波及効果や雇用創出などの補助の必要性は具体的に述べられていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    最先端の技術と守るべき技術を組み合わせるとあり、最新の生産設備への刷新に触れているが、デジタル技術の具体的な活用は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    対象市場の構造的な変化を受け止め、国内からアジア市場へ転換すると書かれているが、成長分野への進出の説明は限定的。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

第2創業期を迎え、企業としての在り方から最新の生産設備への刷新まで新たな挑戦が続いている。未知の世界への挑戦は苦労も多いが、一歩ずつ地に足をつけて前に進んでいきたいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。