ものづくり補助金平成25年度製造業和歌山県

新仕上げシステム導入における金型部品の生産能力の改善と、さらなる精度向上

株式会社三晃精密

成果磨き作業時間(複雑な部品の例) 240分→7分

この事例のポイント

  • 磨き加工は形状によって外部専門業者へ依頼する製品が少なくなかった。
  • 金属磨き仕上げ装置「SMAP-Ⅱ」を2台、「SMAP-ⅡF」を1台導入し、荒磨き用、中磨き用、仕上げ磨き用の3台を使い分けた。
  • 磨き作業時間(複雑な部品の例) 240分→7分。手作業を機械化したことで磨き作業時間が大幅に短縮され、複雑な部品では数時間かかっていた作業が数分から十数分で完了するよ…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社三晃精密
所在地和歌山県 橋本市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数32人
資本金1,000万円
設立1990年

事業の背景

同社は材料手配から製品検査までをトータルで請け負い、半導体産業を中心に各種精密金型部品や金型を製造している。精密順送プレス金型は厚さ0.05mm〜1.0mm程度の薄物小物を対象とし、2〜3μmの加工精度を実現している。精密金型は国内大手の二輪・四輪メーカーや電機メーカーにも採用されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力磨き加工は形状によって外部専門業者へ依頼する製品が少なくなかった。
  • 人手・技能熟練技術者の手作業に依存しており、一般作業者でも質を落とさず容易に作業できる仕組みが求められていた。

やったこと

金属磨き仕上げ装置「SMAP-Ⅱ」を2台、「SMAP-ⅡF」を1台導入し、荒磨き用、中磨き用、仕上げ磨き用の3台を使い分けた。これにより複雑な3次元異形状の鏡面仕上げ、ワイヤー目の除去、微小バリ取り、外周面のエッジ仕上げ、艶出しなどの加工技術を向上させ、他社との差別化を図った。一般作業者が使えるよう、まず熟練作業者が新装置を使いこなし、その後一般作業者に使用方法を講習して技術の質を一定に保つ体制とした。

  • 加工機金属磨き仕上げ装置「SMAP-Ⅱ」金属磨き仕上げ装置「SMAP-ⅡF」

事業の効果

  • 磨き作業時間(複雑な部品の例) 240分→7分
  • 2時間以上の荒磨きと5時間以上の磨き仕上げを要した作業が、荒磨き2分と磨き仕上げ6分の計8分になった
  • 磨き作業時間(微細部分の例) 480分→6分
  • 磨き加工の生産性 100%→110%

手作業を機械化したことで磨き作業時間が大幅に短縮され、複雑な部品では数時間かかっていた作業が数分から十数分で完了するようになった。熟練者と一般作業者がともに精度を保って磨き工程を行えるようになり、生産効率が向上した。短納期とコストダウンが可能になり、新たな顧客獲得にもつながると見込まれる。磨き工程を必要とする精密部品の生産強化と販路拡大を進め、磨きのみの独立事業化も検討している。

今後の展望

磨き工程を必要とする精密部品の生産を強化し、磨き工程込みの市場需要を調査して販路を拡大する。磨きのみの市場需要も調査し、必要であれば社内で磨き事業を確立する。設備投資を進めて作業員を増員し人材育成に努め、工場の自動化で女性やシニアが働きやすい職場環境を整える。

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。