回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社三晃精密
成果磨き作業時間(複雑な部品の例) 240分→7分
| 事業者名 | 株式会社三晃精密 |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県 橋本市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 32人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1990年 |
同社は材料手配から製品検査までをトータルで請け負い、半導体産業を中心に各種精密金型部品や金型を製造している。精密順送プレス金型は厚さ0.05mm〜1.0mm程度の薄物小物を対象とし、2〜3μmの加工精度を実現している。精密金型は国内大手の二輪・四輪メーカーや電機メーカーにも採用されている。
抱えていた課題
やったこと
金属磨き仕上げ装置「SMAP-Ⅱ」を2台、「SMAP-ⅡF」を1台導入し、荒磨き用、中磨き用、仕上げ磨き用の3台を使い分けた。これにより複雑な3次元異形状の鏡面仕上げ、ワイヤー目の除去、微小バリ取り、外周面のエッジ仕上げ、艶出しなどの加工技術を向上させ、他社との差別化を図った。一般作業者が使えるよう、まず熟練作業者が新装置を使いこなし、その後一般作業者に使用方法を講習して技術の質を一定に保つ体制とした。
手作業を機械化したことで磨き作業時間が大幅に短縮され、複雑な部品では数時間かかっていた作業が数分から十数分で完了するようになった。熟練者と一般作業者がともに精度を保って磨き工程を行えるようになり、生産効率が向上した。短納期とコストダウンが可能になり、新たな顧客獲得にもつながると見込まれる。磨き工程を必要とする精密部品の生産強化と販路拡大を進め、磨きのみの独立事業化も検討している。
磨き工程を必要とする精密部品の生産を強化し、磨き工程込みの市場需要を調査して販路を拡大する。磨きのみの市場需要も調査し、必要であれば社内で磨き事業を確立する。設備投資を進めて作業員を増員し人材育成に努め、工場の自動化で女性やシニアが働きやすい職場環境を整える。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった