精密ヘリカルギヤ製作向けの超精密冷間鍛造用金型の試作開発
放電加工技術を高度化するため、低熱変位構造や高精度回転・割出装置などを取り入れた。
効果:放電加工の工数 7日→4日
株式会社坂口製作所
| 事業者名 | 株式会社坂口製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県 有田川町 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 接合・実装 |
| 従業員数 | 81人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1949年 |
創業から65年余の業歴を持つ工業用アルミ・ステンレス製品の製造・加工会社で、主力の和歌山工場は従業員77名、3,300坪超の規模である。主力製品は新幹線などの鉄道車両搭載機器用の箱枠で、製薬会社や食品関連会社の工場ライン用トレーやラックなど取引先も幅広い。得意先からのリピート受注が多く、その理由の一つに、アルミ溶接のJIS資格保有者約30名、ステンレス溶接の資格保有者20名といった従業員の高い加工技術がある。一方、アルミ加工品の事業環境はコストダウンとリードタイム短縮の要請が厳しくなっていた。
抱えていた課題
やったこと
老朽化した2台の抵抗溶接機に代えて、電気使用量が小さく抵抗溶接の生産性向上が期待できるアルミ抵抗溶接機を導入した。併せて、アーク溶接など他の溶接技術との組み合わせも視野に入れ、受注できる案件の幅を広げることを目指した。導入したアルミ抵抗溶接機は、電極に工夫を凝らして使用することで生産性を高める設計とした。
導入したアルミ抵抗溶接機の電極に工夫を凝らしたことで、抵抗溶接の生産性が向上した。導入前に想定していた通りの省エネ化を達成し、メンテナンス費用の抑制にも寄与した。得意先数社には、製造工程のトレーサビリティを数値で示せる新しい抵抗溶接機として紹介し、一定の評価を得ている。一方で新規受注にはなお時間がかかっており、認知度の向上が課題として残っている。
今後は、工程を見直して抵抗溶接に置き換えられる部分は置き換え、アーク溶接と抵抗溶接を組み合わせて価格競争力をさらに高める考えである。植物工場用ラックなどアルミの新用途を開拓し、既存取引先からの受注拡大と合わせて受注を増やし、和歌山工場で新たな雇用を生み、後進の技術者を育成していく。
放電加工技術を高度化するため、低熱変位構造や高精度回転・割出装置などを取り入れた。
効果:放電加工の工数 7日→4日
切断後の材料を連続して洗浄できるよう、高機能切断機と試作洗浄機を導入し、王崎工場に配備して実験を行った。
効果:洗浄良品率 60%→80%
非接触で形状を測定できる3次元デジタイザーを導入し、金型及び金型部品の製造における摩耗変化を測定した。