ものづくり補助金平成25年度製造業和歌山県

レーザー加工精度向上による鋼鈑の高精度化・量産化・低コスト化

株式会社土井シャーリング

この事例のポイント

  • 従来の設備では生産能力が追いつかず、受注を断るケースが散発し機会損失を招いていた。
  • 最新鋭のファイバーレーザー加工機を導入し、生産能力の向上による生産体制の強化と加工精度の向上を図った。
  • ファイバーレーザー加工機の導入により、仕上げロスがなくなり高品質な加工鋼材を製造できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社土井シャーリング
所在地和歌山県 和歌山市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数21人
資本金900万円
設立1969年

事業の背景

1969年頃に現代表の父親が金属加工業として創業し、2007年6月に法人化して請負加工の案件を増やし業容を拡大してきた。主力は鉄骨柱などの継手部を補強するスプライスプレートの加工で、切板加工、穴開け加工、折り曲げ加工などを行い、月500~600トン程度の加工を手がけている。納入先は鉄骨工事業者や鉄工所、製缶加工業者などで、建築着工件数は横ばいから回復傾向を示し、同社への引合いも以前より増えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の設備では生産能力が追いつかず、受注を断るケースが散発し機会損失を招いていた。
  • 品質・精度日型鋼・アングル鋼などの量産加工が難しい鋼材はCO2レーザー加工機で対応してきたが、高精度な加工が困難で精度面で妥協せざるを得なかった。
  • コスト・採算CO2レーザー加工機は電気の消費量が大きく、電気料金の負担が重かった。
  • コスト・採算仕入材料の鋼板価格は市況の影響を受けるため、その他のコスト削減が必要不可欠だった。

やったこと

最新鋭のファイバーレーザー加工機を導入し、生産能力の向上による生産体制の強化と加工精度の向上を図った。ファイバーレーザーは熱を加えずに高速切断できるため、仕上げロスがなくなり高品質な加工鋼材を製造できるようになった。導入により、CO2レーザーでは切断が困難だった鋼や真鍮、アルミなどの高反射材も安定して加工できるようになった。同業他社に先駆けて導入したことで大量生産が可能になり、コスト面での競争力を高めた。

  • 加工機ファイバーレーザー加工機

事業の効果

ファイバーレーザー加工機の導入により、仕上げロスがなくなり高品質な加工鋼材を製造できるようになった。切断が困難だった鋼、真鍮、アルミなどの高反射材も安定して加工でき、受注対応できる材質の幅が広がった。大量生産が可能となり、導入前から課題だった電気料金も低減でき、コスト面の競争優位性が増した。重量ベースで月100~150トン程度加工量が増え、売上は前年同期比20%程度の増収となり、既存得意先を中心に取引が拡大している。

今後の展望

今後は高性能ドリルマシンを導入してスプライスプレートの量産化に注力し、主力加工品の生産体制をさらに強化する。受注増加で工場が手狭になりつつあるため、地域内の空き工場を探しながら増設を検討する。周辺地域の鉄工所や新規取引先からの受注拡大も見込み、人材確保も課題として取り組む。

事業者の声

補助制度の後押しもあって、新たな設備を導入することができ、社員に対しても会社として進むべき方向を示すことができた

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。