回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
出口歯車工業株式会社
成果生産力 1倍→1.5倍
| 事業者名 | 出口歯車工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県 和歌山市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 機械制御 |
| 従業員数 | 37人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1925年 |
創業は1925年で、設立当初の歯車製造から撤退し、製鉄所向けの修理部品加工を行う工作部門に本業をシフトしてきた。現在は大手鉄鋼メーカーの和歌山工場にある大型機械設備の特注修理部品製造をメイン事業とし、ほかに土砂崩れ防止用の鋼製かご枠を建材業者向けに納入し、製鋼所向けパイプロッドのネジ転造加工も行っている。近年は集中豪雨による土砂災害が全国で起きており、特に和歌山県は2011年の台風12号で甚大な被害を受けた。国や地方の土砂災害対策工事の予算も増加傾向にある。
抱えていた課題
やったこと
手作業による溶接に代えて、鋼製かご枠の溶接に溶接作業ロボットを導入した。ロボット溶接により、溶接箇所ごとに溶接電流・電圧および適正なトーチ姿勢を選択でき、最適条件で溶接できるようになった。人為的なミスをなくし、省力化して生産を安定させることを目的とした。
溶接品質が安定し、手作業による溶接漏れ箇所が皆無となった。生産力は導入前の1.5倍程度になり、コストダウンにもつながった。2015年1月からロボット溶接で製造した鋼製かご枠の納入を始め、中部地方と四国地方への納入実績もできた。人の手から自動化したことで生産可能数量が予測しやすくなり、従業員の負担も軽減した。
今後は溶接前工程のプレート溶接の省人化や少量品の溶接の自動化により、さらなる省人化と品質安定化を目指す。建材メーカーと開発段階から情報交換して受注拡大を狙い、鉄鋼メーカーなどへの営業で新規受注も獲得したいとしている。社内では世代交代が近づいており、若返りと技術の継承を進める方針である。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%