ものづくり補助金平成25年度製造業和歌山県

「鋼製かご枠」溶接作業のロボット化による生産工程の改善

出口歯車工業株式会社

成果生産力 1倍→1.5倍

この事例のポイント

  • 鋼製かご枠の需要は増えつつあるが、溶接工程をすべて人の手で行っていたため完成までに時間がかかり、生産数量が安定しなかった。
  • 手作業による溶接に代えて、鋼製かご枠の溶接に溶接作業ロボットを導入した。
  • 生産力 1倍→1.5倍。溶接品質が安定し、手作業による溶接漏れ箇所が皆無となった。

事業者のプロフィール

事業者名出口歯車工業株式会社
所在地和歌山県 和歌山市
業種金属製品製造業
技術分野機械制御
従業員数37人
資本金1,000万円
設立1925年

事業の背景

創業は1925年で、設立当初の歯車製造から撤退し、製鉄所向けの修理部品加工を行う工作部門に本業をシフトしてきた。現在は大手鉄鋼メーカーの和歌山工場にある大型機械設備の特注修理部品製造をメイン事業とし、ほかに土砂崩れ防止用の鋼製かご枠を建材業者向けに納入し、製鋼所向けパイプロッドのネジ転造加工も行っている。近年は集中豪雨による土砂災害が全国で起きており、特に和歌山県は2011年の台風12号で甚大な被害を受けた。国や地方の土砂災害対策工事の予算も増加傾向にある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力鋼製かご枠の需要は増えつつあるが、溶接工程をすべて人の手で行っていたため完成までに時間がかかり、生産数量が安定しなかった。
  • 品質・精度人が1つずつ溶接するため、溶接が不十分な箇所があるなど人為的なミスが散見された。

やったこと

手作業による溶接に代えて、鋼製かご枠の溶接に溶接作業ロボットを導入した。ロボット溶接により、溶接箇所ごとに溶接電流・電圧および適正なトーチ姿勢を選択でき、最適条件で溶接できるようになった。人為的なミスをなくし、省力化して生産を安定させることを目的とした。

事業の効果

  • 生産力 1倍→1.5倍

溶接品質が安定し、手作業による溶接漏れ箇所が皆無となった。生産力は導入前の1.5倍程度になり、コストダウンにもつながった。2015年1月からロボット溶接で製造した鋼製かご枠の納入を始め、中部地方と四国地方への納入実績もできた。人の手から自動化したことで生産可能数量が予測しやすくなり、従業員の負担も軽減した。

今後の展望

今後は溶接前工程のプレート溶接の省人化や少量品の溶接の自動化により、さらなる省人化と品質安定化を目指す。建材メーカーと開発段階から情報交換して受注拡大を狙い、鉄鋼メーカーなどへの営業で新規受注も獲得したいとしている。社内では世代交代が近づいており、若返りと技術の継承を進める方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。