ものづくり補助金平成25年度製造業和歌山県

ビール醸造製造技術を応用した発泡性ゆず酒の製造技術開発

平和酒造株式会社

成果充填スピードはおよそ10倍にアップした

この事例のポイント

  • 日本酒は冬場にしか醸造できず、通年で従業員を雇用できないという問題があった。
  • 発泡性ゆず酒「ゆずスパークリング」の安定供給のため、加圧充填機を導入した。
  • 充填スピードはおよそ10倍にアップした。加圧充填機の導入で充填スピードがおよそ10倍になり、ボトルネックだった生産量が解決した。

事業者のプロフィール

事業者名平和酒造株式会社
所在地和歌山県 海南市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野バイオ,製造環境
従業員数50人
資本金1億円
設立1928年

事業の背景

品質至上主義で口当たりの良い日本酒を造る酒蔵である。主力の日本酒「紀土」は、IWCの吟醸・大吟醸酒部門で2年連続金賞を受賞している。日本酒は冬場のみの醸造のため、梅酒やクラフトビールで年間の醸造体制を築いてきた。販売は大手流通を通さず、同社が認めた全国の酒専門店へ直接販売している。発泡性商品の需要は若者を中心に伸びつつあり、和歌山県産果実と日本酒由来アルコールを使った発泡リキュールは他に例がないとされる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力日本酒は冬場にしか醸造できず、通年で従業員を雇用できないという問題があった。
  • 新製品・新技術果実リキュールの発泡には取り組んでおらず、炭酸ガスを含ませる技術はビール事業で持っていたものの、ゆずスパークリングの生産を本格化させるには既存設備に問題があった。
  • 生産能力既存の充填機は充填スピードが遅すぎた。
  • 品質・精度炭酸ガスを飲料に含ませる過程でガス抜け、酸化、汚染のリスクがあった。

やったこと

発泡性ゆず酒「ゆずスパークリング」の安定供給のため、加圧充填機を導入した。導入機は既存の充填機と比べて充填スピードがおよそ10倍に向上した。炭酸ガスを含ませる圧力も安定し、賞味期限を3〜4カ月程度延ばすことができた。テストマーケティング(試飲)では果実の味が効きすぎているとの声があり、味の微調整を行っている。王冠からスクリューキャップへの変更も予定している。

新しい製品・サービス:発泡性ゆず酒「ゆずスパークリング」

事業の効果

  • 充填スピードはおよそ10倍にアップした
  • 賞味期限を3〜4カ月程度延ばすことができた

加圧充填機の導入で充填スピードがおよそ10倍になり、ボトルネックだった生産量が解決した。炭酸ガスの圧力も安定し、賞味期限も3〜4カ月程度延びた。これにより安定供給体制はほぼ整ったとされる。2016年秋頃の発売に向けて既存取引先からの販売を準備している。

今後の展望

製品化への最終調整を進め、2016年秋頃の発売に向けて準備している。今後は和歌山県産品を使った様々なアルコール飲料の試作開発を続け、中長期的には自社オリジナル商品の海外展開も視野に入れている。

事業者の声

当社のお酒を選んで、飲んでくださるお客さまとのつながりを意識し、少量生産で品質の良いものを提供していく

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。