ものづくり補助金平成29年度製造業滋賀県

滋賀特産の茶を手軽に美味しく楽しめるタブレット形状茶の生産能力向上計画

丸安茶業株式会社

成果納期は以前の60%にすることができた

この事例のポイント

  • 外部に委託していた粉砕、粒度測定、配合の工程があり、取引先から短納期化を求められていた。
  • シングルトラックジェットミルを導入し、空気の力で茶葉を8マイクロメートルといった微細な粒度まで粉砕できるようにした。
  • 納期は以前の60%にすることができた。ジェットミル、粒度分布測定器、乾式粉体混合器を導入し、粉砕、粒度測定、配合の工程を内製化できた。

事業者のプロフィール

事業者名丸安茶業株式会社
所在地滋賀県 甲賀市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野製造環境

事業の背景

当社は近江土山茶を始めとした高品質な茶葉を、農家との契約栽培などで安定的に仕入れ、異物選別機などで徹底的に異物を取り除いている。主力の人気商品は、茶葉を超微細粉末化してハート型のキューブにしたフレーバーティー「Tea*Carat(ティーカラット)」で、香港の国際ティーフェアで金賞、銀賞、ベストアロマ賞を受賞している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程外部に委託していた粉砕、粒度測定、配合の工程があり、取引先から短納期化を求められていた。
  • コスト・採算取引先からコスト低減を求められていた。
  • 生産能力取引先から生産能力の向上を求められていた。

やったこと

シングルトラックジェットミルを導入し、空気の力で茶葉を8マイクロメートルといった微細な粒度まで粉砕できるようにした。レーザー回折散乱式粒度分布測定器で微粉末茶の粒度分布を測定し、平均粒度を算出している。円形ふるい機で微粉末茶をふるい分け、乾式粉体混合器ロッキングミキサーで微粉末茶をスパイスや砂糖などと均一に混合する。これにより外部委託していた粉砕、粒度測定、配合の工程を内製化した。

加工機シングルトラックジェットミル
検査測定レーザー回折散乱式粒度分布測定器
加工機乾式粉体混合器(ロッキングミキサー)
加工機円形ふるい機

新しい製品・サービス:超微細粉末茶を用いたタブレット形状茶(Tea*Carat)と、その他の商品開発への活用

事業の効果

  • 納期は以前の60%にすることができた
  • コストは80%にすることができた
  • 生産能力 1倍→10倍

ジェットミル、粒度分布測定器、乾式粉体混合器を導入し、粉砕、粒度測定、配合の工程を内製化できた。納期、コスト、生産能力が改善し、取引先の要望に応えられるようになった。超微細粉末茶は他の商品開発にも活用されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    近江土山茶の仕入れや高品質な茶葉の供給という事業の歴史は読み取れるが、経営戦略上の位置付けや過去の取組との一貫性は明確に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    香港の国際ティーフェアで金賞・銀賞を受賞し、高品質な茶葉の安定仕入れと異物除去体制が示されているが、市場動向と自社の強み・弱みの関係は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    取引先から短納期化・コスト低減・生産能力向上を要望された課題に対し、粉砕・粒度測定・配合を内製化し、納期・コスト・生産能力の改善を示している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    納期は以前の60%、コストは80%、生産能力は10倍と数値目標・実績が示されており、実現の裏付けもある程度読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    導入当初に原料茶葉の性質と投入速度が合わない苦労があり、前処理の工夫で安定加工できたとあるが、人材や事務処理体制は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    Tea*Caratは抹茶ココナッツなど5種のフレーバーで、カテキンなど成分が壊れず含まれる点や和三盆を使う優しい甘さを顧客価値として具体的に示している。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の課題を克服した経緯は示されるが、中長期の課題検証や遂行スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    茶を丸ごと飲用するタブレット・ティーという新感覚の商品で、同分野での新規性がうかがえるが、普及度や高価格化の数値は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    近江土山茶の産地として滋賀県最大の主産地であることに触れるが、川上・川下への波及や雇用創出などの国の補助理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    納期60%、コスト80%、生産能力10倍という改善効果は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    超微細粉末茶を他商品開発にも活用していると示されるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    滋賀県土山町の茶産地としての歴史と近江の茶の主産地であることは読み取れるが、雇用創出や地域成長への寄与は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後とも、顧客のニーズに合わせて時代にマッチしたものを開発し、良いものをリーズナブルな価格で提供し、スピード感をもって対応することを念頭に取り組んでいく。

事業者の声

採択を受けるのは大変でしたが、思い切って取り組んで良かった

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。