ものづくり補助金平成24年度秋田県

優れた香味を有する新たな「並行複発酵」技術の開発

株式会社齋彌酒造店

この事例のポイント

  • 上槽の時期を人為的に誘導しないため、自然対流で発酵させた酛の上槽時期を予測することが難しい。
  • 複数の酛の上槽が可能となる上槽装置の条件抽出を行い、関連する醸造機器との互換性を検討した。
  • 上槽システムの構築により、同時に2本の酛の上槽や、酛の状態に合わせた最適なタイミングでの上槽が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社齋彌酒造店
所在地秋田県 由利本荘市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野発酵
従業員数41人
資本金2,000万円
設立1902年

事業の背景

当社は秋田県内で蔵の持ち味を生かした酒造りを先駆けて行い、権入れ、濾過、割り水をしない独自の酒造りで全国の日本酒ファンから支持を得てきた。日本酒の安定生産の観点では権入れによる発酵促進が常識とされてきたが、当社は酵母の働きに任せ、自然対流による並行複発酵を行っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度上槽の時期を人為的に誘導しないため、自然対流で発酵させた酛の上槽時期を予測することが難しい。
  • 生産能力複数のタンクが同時に上槽時期を迎えた場合、一方の上槽を延期すると酒質に悪影響を与えるおそれがあった。

やったこと

複数の酛の上槽が可能となる上槽装置の条件抽出を行い、関連する醸造機器との互換性を検討した。圧搾板等への使用素材、操作性、安定性も検討したうえで、最適な上槽が行えるシステムを導入した。

新しい製品・サービス:優れた香味を有する新たな並行複発酵技術

事業の効果

上槽システムの構築により、同時に2本の酛の上槽や、酛の状態に合わせた最適なタイミングでの上槽が可能になった。自然対流を利用した醸造が安定し、酒質の向上が図られた。全国新酒鑑評会や全米日本酒歓評会、IWCなどの国内外の審査で品質の優位性が示されている。他社でも自然対流による酒造りへの取り組みが増えている。

今後の展望

今後も酒質の向上を図り、当社らしい個性ある酒造りを追求していく。酒米栽培や酒造りに適した秋田の気候・風土のもと、香味の調和のとれた日本酒の醸造に取り組み、秋田の日本酒の魅力を広めていく。

事業者の声

酒米の出来で酒質が変わる。今力を入れていることのひとつは酒米作り。

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。