ものづくり補助金平成25年度製造業鳥取県

生産リードタイム1日の実現で変種変量生産の顧客対応力強化を図る

有限会社ウエルド

成果金属板金の先頭加工能力33%アップ

この事例のポイント

  • 太陽光発電装置の電力買取価格や認定方式の制度変更により、受注が減速していた。
  • CNCタレットパンチプレス(FMK350MⅡ、King2A1.7OST)を導入し、大型複雑な形状製品や複雑なネスティング加工に対応できるようにした。
  • 金属板金の先頭加工能力33%アップ。金属板金の先頭加工能力が33%向上し、後工程の計画手待ちが改善された。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ウエルド
所在地鳥取県 八頭郡八頭町
業種非鉄金属製造業
技術分野情報処理
従業員数33人
資本金4億円
設立1987年

事業の背景

有限会社ウエルドは鳥取県八頭郡で鉄及び非鉄金属の板金溶接加工を行い、溶接機部品、太陽光発電装置部品、半導体電源装置部品、配電盤設備機器部品、鉄道観光車両外装部品を製造している。多品種少量・短納期生産と即日納品に対応することを強みとしている。太陽光発電装置の受注が制度変更により減速したため、ポスト太陽光として大型製品ラインを生かした配電盤製品の受注生産拡大を図った。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力太陽光発電装置の電力買取価格や認定方式の制度変更により、受注が減速していた。
  • 生産能力工場の生産工程でボトルネックとなっているタレットパンチプレス工程の能力が不足していた。
  • 人手・技能生産変動や1品1様・短納期の配電盤製品への生産機動力が十分ではなかった。

やったこと

CNCタレットパンチプレス(FMK350MⅡ、King2A1.7OST)を導入し、大型複雑な形状製品や複雑なネスティング加工に対応できるようにした。材料の無駄取りを徹底的に改善した独自のネスティング加工技術を活かし、配電盤製品の生産を行えるようにした。導入によりNCタレットパンチプレス5台体制で生産機動力を大幅に向上させ、先頭加工工程の能力を高めた。

加工機CNCタレットパンチプレス(FMK350MⅡ、King2A1.7OST)

新しい製品・サービス:配電盤製品(1品1様・短納期)の受注生産

事業の効果

  • 金属板金の先頭加工能力33%アップ

金属板金の先頭加工能力が33%向上し、後工程の計画手待ちが改善された。生産リードタイム1日の実現に大きく前進した。NCタレットパンチプレス5台により1日100品種、1840点の生産が円滑に行え、工程ロスが減少した。金型ステーション70により金型段取り回数も削減された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の板金溶接事業の延長として、導入背景は太陽光関連の受注減速化と配電盤製品への展開と書かれているが、経営戦略上の位置付けの詳細は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    太陽光の制度変更による受注減速という外部環境と、多品種少量・短納期の強みに触れているが、競争優位の定量的根拠は示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    ボトルネックであるタレットパンチプレス工程の能力強化が課題として示されるが、高付加価値化や成長の数値目標は書かれていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    金属板金の先頭加工能力33%アップと生産リードタイム1日の実現を掲げるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    即日納品や多品種少量・短納期を強みとして挙げ、配電盤の1品1様対応という顧客ニーズへの対応が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展開として新製品受注の初期流動管理やゼロ段取り化推進が挙がるが、スケジュールや解決方法の詳細は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    独自のネスティング加工技術や大型複雑形状加工への能力を示すが、高水準の高付加価値化を示す数値は少ない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    太陽光関連の受注減速への対応や新たな受注需要の見込みが挙がるものの、経済波及効果や雇用創出への言及はない。

  • 費用対効果3

    1日100品種1840点の生産が円滑に行え工程ロスが減少と示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    製造LANシステムによる生産変動への速やかな対応が示されるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの言及は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    鳥取県八頭郡の地域企業であることは示されるが、地域の経済成長や雇用創出を牽引する記述は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

生産要素の変動が一層厳しくなる状況に対応するため、顧客本位のモノづくりと提案型企業への体制強化、新製品受注の初期流動管理、アーク溶接ロボット導入による生産工程能力強化、スポット溶接・圧入カシメ工程のゼロ段取り化を進める。

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。