ものづくり補助金平成25年度製造業島根県

高性能・高信頼電解コンデンサの開発及び生産

サン電子工業株式会社

この事例のポイント

  • アルミ箔に針を突き刺して電極とリード端子を接合する際にアルミ粉やアルミかすが発生し、アルミ箔も割れやすく、ショート故障の原因となっていた。
  • 新規の加締巻取機を導入し、アルミ箔とリード端子を接合する際に新規加締接合技術を用いた。
  • 導入した新規加締接合技術により、ショート故障を防ぐ高信頼性、低ESRによる高性能、小形化による軽量化、大容量のアルミ電解コンデンサの開発が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名サン電子工業株式会社
所在地島根県 益田市
業種電子部品・デバイス・電子回路製造業
技術分野機械制御,精密加工,接合・実装
従業員数180人
資本金9,000万円
設立1958年

事業の背景

電子部品メーカーのサン電子工業株式会社は本社を大阪府四條畷市に置き、2018年(平成30年)に60周年を迎えた。国内に益田、出雲、下関の3工場と国外に中国の1工場を持ち、益田工場は180人の従業員を抱えるアルミ電解コンデンサ部門の主力工場である。アルミ電解コンデンサの主要顧客はパソコンや家電メーカーから自動車向け電装メーカーへと移りつつあり、益田工場の製品売上は欧州が4割強を占めている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度アルミ箔に針を突き刺して電極とリード端子を接合する際にアルミ粉やアルミかすが発生し、アルミ箔も割れやすく、ショート故障の原因となっていた。
  • 品質・精度車載向けコンデンサは故障がリコールにつながるため、ショートを起こさない高信頼性の獲得が求められていた。
  • 新製品・新技術電気自動車やハイブリッド自動車向けに、より高性能で小形化、軽量化、大容量化されたコンデンサの開発が求められていた。

やったこと

新規の加締巻取機を導入し、アルミ箔とリード端子を接合する際に新規加締接合技術を用いた。アルミ箔に針を突き刺す工程で、アルミ粉やアルミかすの発生を抑えることができた。その結果、薄い電解紙(絶縁紙)を使用できるようになり小形化が実現した。同時にアルミ箔をより多く巻くことができ、低ESR(抵抗)コンデンサの開発が可能になった。さらに高倍率の電極箔が使用できるようになり、巻取面積の増加により大容量化が可能になった。

新しい製品・サービス:高性能・高信頼電解コンデンサ

事業の効果

導入した新規加締接合技術により、ショート故障を防ぐ高信頼性、低ESRによる高性能、小形化による軽量化、大容量のアルミ電解コンデンサの開発が実現した。これにより、電気自動車やハイブリッド自動車、ソーラー発電といった環境・エネルギー分野に使用される高性能・高信頼電解コンデンサの生産を進めていくことができるようになった。

今後の展望

今後、世界各国で予防安全技術の導入が進みECUの搭載数が増加し、コンデンサ部品の需要がますます増えると見込まれる。Tier1と呼ばれる車載メーカーと共同で、数年先のECUに搭載する新部品の開発を継続する。車載以外にも、電力自由化や省エネ化に伴う情報通信機能を持つスマートメーターの需要に期待している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。