回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社谷口印刷
| 事業者名 | 株式会社谷口印刷 |
|---|---|
| 所在地 | 島根県 松江市 |
| 業種 | 印刷・同関連業 |
| 従業員数 | 25人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1958年 |
株式会社谷口印刷は島根県松江市を中心に様々な印刷物の製造を行っており、出版部門のハーベスト出版では山陰地域に関わる出版物を多く発行している。印刷業と出版業を両立した業態をめざしている。同社は土木専門書をインターネット上で販売している。既存設備は今回の工程改善に沿った方向で進めてきていたため、新しい設備を追加することで改善を前進させることができた。
抱えていた課題
やったこと
既存設備に搭載可能な新DTPワークフローシステムを導入した。このシステムにより、後工程(印刷、製本)に応じたページ組や背標付けがすばやく行えるようになった。ソフトにより、PDFデータ処理、面付けと背標付け、出版データ作成がすばやく行えるため、修正や仕様変更が発生しても容易に対応できる。また、折機を導入した。この折機はセット替えが迅速で容易であり、折り作業が確実なため、従来の工程の順序を入れ替えて製本することが可能となった。
設備導入により書籍類の小ロットへの対応が可能になり、仕様変更にもすばやく対応できるようになった。製本工程を変更したことで半製品の保管が容易になり、出版物の出荷ニーズに応じて製造できる体制が構築された。少部数の地方出版物にも対応できる体制が整い、小ロット出版の受注を全国に広げる基盤ができた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存設備を今回の工程改善に沿った方向で進めてきたと記載があり、印刷と出版を両立する業態という一貫した方針がうかがえる。
土木専門書のネット販売や地方出版の売れ残りリスクに触れ、市場から短納期を求められていると述べているが、競争優位の記述は薄い。
売れ残りリスクと短納期要求という課題を挙げ、小ロット印刷体制で解決する方針が示されている。成長の数値目標はない。
付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、公開されている事例からは読み取れません。
従業員25名や出版部門の別立てが示されるが、補助事業を遂行する体制の詳細は薄い。
少部数の地方出版、個人出版、土木専門書の改訂版など、顧客層と需要の背景が具体的に示されている。
製本工程の順序変更や半製品保管の改善を述べるが、スケジュールや課題解決の時期は書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
少部数印刷は差別化の記述があるが、高付加価値化や高価格化の水準は示されていない。
地域出版物の活性化や地元への貢献が挙げられ、地域的な意義が一定程度うかがえる。
投資額や費用対効果を示す数字はなく、採算性が取れると述べるにとどまる。
新しいDTPワークフローシステムを導入し、PDF処理や面付けを自動化する点が記載されている。サプライチェーンへの波及は書かれていない。
個人出版のニーズが潜在的に高いとする独自市場調査に触れるが、産業構造の転換までは書かれていない。
島根県松江市と山陰の地域出版に密着し、地域の話題や歴史を企画する点が具体的に書かれている。
個人出版のニーズは潜在的に高いという独自市場調査をもとに、同社主催の個人出版セミナーを開催するなど市場を開拓していく。地域の話題や歴史を扱う小ロット出版物を企画し、地域貢献と採算性のとれる出版事業を進める。島根発の少量出版の受注で採算を取り、全国からの受注も図っていく。
「印刷と出版」という当社のビジネススタイルに合った設備と製造方法を求めてきた当社にとって、今回の事業が後押ししてくれる結果となりました。リスクをできるだけ抑えた地方出版や個人出版を応援していきたいと思っています。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
平成27年1月に新型タレットパンチプレス(タレパン)を1台導入した。
効果:加工可能サイズ(長辺) 1,829mm→2,438mm