ものづくり補助金平成25年度製造業島根県

自社製品試作開発試験と溶接工程内製化を兼ねたロボットシステムの導入

株式会社スター精機

成果溶接作業時間 120分→60分

この事例のポイント

  • 溶接工程の内製化が不十分で、大型ロボットの生産に外部の別会社を経由する必要があった。
  • 自社開発のツールチェンジャー(商品名「チャックワンタッチ」)を用途に応じて自動で交換する試作品を開発し、重量物対応ロボット用に直径約10~25センチの大型を試作して装着した。
  • 溶接作業時間 120分→60分。溶接工程の内製化により、大型ロボットを一貫して出雲工場で製造できるようになり、納期が短縮される見込みである。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社スター精機
所在地島根県 出雲市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工,接合・実装
従業員数318人
設立1929年

事業の背景

株式会社スター精機は、プラスチック成形機から製品を取り出す産業用ロボット「取出ロボット」で国内トップメーカーである。出雲工場は平成4年の稼働以来、本社工場以外で唯一の国内生産拠点として取出ロボットの国内生産をすべて担っている。取出ロボットは自動車、家電、食品容器などの業種で活躍しており、受注の増加が期待されていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力溶接工程の内製化が不十分で、大型ロボットの生産に外部の別会社を経由する必要があった。
  • コスト・採算溶接工程を手作業に頼っており、重い土台の溶接に2時間以上かかっていた。
  • 納期・工程大型ロボットは一部を愛知県内の別会社で製造してから出雲工場へ運送して組み立てていたため、納期が長かった。

やったこと

自社開発のツールチェンジャー(商品名「チャックワンタッチ」)を用途に応じて自動で交換する試作品を開発し、重量物対応ロボット用に直径約10~25センチの大型を試作して装着した。保持力、脱着機能、がたつきなどの基本機能に問題がないことを確認した。成形機の土台を自動で溶接するロボットシステムを導入し、溶接ロボットとハンドリングロボットの協調作業により、仮付け溶接から本溶接までの一連の作業を自動化した。手溶接で2時間以上かかっていた作業を1時間以下で行えるようになった。

  • 加工機ベースフレーム溶接システム
  • その他ツールチェンジャーチャックワンタッチ

新しい製品・サービス:ツールチェンジャー(商品名「チャックワンタッチ」)の試作品開発

事業の効果

  • 溶接作業時間 120分→60分
  • 納期が現在の週間から1週間に短縮できる

溶接工程の内製化により、大型ロボットを一貫して出雲工場で製造できるようになり、納期が短縮される見込みである。手溶接で2時間以上かかっていた作業が1時間以下になり、省力化が図られるとともに重い土台の自動溶接に道が開けた。溶接ロボット側で他社製品との価格差がみられ、価格競争での優位性が期待できる。今後3年間で8人を新規雇用する予定である。

今後の展望

今後3年間で8人を新規雇用し、ロボットの生産を月間170~230台から1.5倍に増やす計画である。新規業種への進出や海外での販路拡大も期待されている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。