ものづくり補助金平成25年度製造業島根県

仕込み設備の改善による主力商品の品質及び生産性向上

玉櫻酒造有限会社

この事例のポイント

  • 気温に左右されていた酛(もろみ)の品温を杜氏の意図通りに安定させることが難しかった。
  • 生酛仕込みの純米酒を中心に、酒米の品種ごとに仕込めるよう中型タンク(3.4kL、SUS304製)を導入した。
  • 中型タンクと冷却設備の導入により、純米酒の生産量が増加し、酒質の安定と向上が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名玉櫻酒造有限会社
所在地島根県 邑南町
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野製造環境
従業員数5人
資本金3,010万円
設立1892年

事業の背景

玉櫻酒造は明治25年創業の酒造会社で、蔵元の長男と次男の兄弟が伝統的な酒造りに取り組んでいる。地下40メートルの井戸水と、地元農家が栽培する酒米を使い、純米酒などの特定名称酒は毎年ほぼ100%地元の酒米を用いている。日本酒の多くは明治時代に開発された速醸元による仕込みだが、同社は江戸時代に完成された生酛仕込みに力を入れている。伝統的手法による純米酒を安定供給できる地酒蔵は全国でも少ない。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度気温に左右されていた酛(もろみ)の品温を杜氏の意図通りに安定させることが難しかった。
  • 生産能力純米酒の品種ごとの仕込みには既存の大型・小型タンクが適さず、最適な量を仕込めなかった。
  • 販路・情報発信純米酒の生産量が限られ、新規酒販店との取引を保留せざるを得なかった。

やったこと

生酛仕込みの純米酒を中心に、酒米の品種ごとに仕込めるよう中型タンク(3.4kL、SUS304製)を導入した。このタンクは最適な量を仕込めるサイズである。酛の管理調整が可能な冷水装置として、冷却器(CRN-493、寸法1100W×5070L)とオリオンチラーRKE3750B-V-G1を導入し、酛の品温を杜氏の意図通りに安定させられるようにした。あわせて半切桶を導入し、酒母造りに使用した。

  • 金型タンク 3400L SUS304
  • その他冷却器 CRN-493寸法1100W×5070Lオリオンチラー RKE3750B-V-G1半切桶

事業の効果

中型タンクと冷却設備の導入により、純米酒の生産量が増加し、酒質の安定と向上が可能になった。酛の品温を安定させられるようになり、地元産原料米の品種による味の違いを、より明確に酒に表現できるようになった。これにより取引保留中の新規酒販店との取引開始や、海外需要を含めた販路拡大に取り組み、売上高と利益率の増加を目指している。

今後の展望

純米酒の生産量増加により、新規酒販店等との取引開始や海外需要も含めた販路拡大に取り組み、売上高・利益率の増加を目指す。

事業者の声

風味豊かな ふるさとの酒を目指す蔵

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。