ものづくり補助金平成26年度製造業長崎県

低温管理技術導入による高品質・高付加価値『地酒』商品の開発

福田酒造株式会社

成果純米吟醸「福田」の年間製造量 100万石→150万石

この事例のポイント

  • 純米吟醸や大吟醸などの特定銘柄は需要が増えて注文に生産が追い付かない状況が続いていた。
  • 特定銘柄を安定して増産できる体制を整えるため、低温管理技術を利用した設備を導入した。
  • 純米吟醸「福田」の年間製造量 100万石→150万石。サーマルタンクとプレハブ冷蔵庫の導入により、生産工程と製品貯蔵における品質が安定し、衛生面も改善した。

事業者のプロフィール

事業者名福田酒造株式会社
所在地長崎県 平戸市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野バイオ,製造環境
従業員数17人
資本金1,000万円
設立1976年

事業の背景

日本酒の生産量は昭和48年度の1,766klをピークに年々減り、現在は約3分の1にまで落ち込んでいる。食の多様化や嗜好の変化が原因とされる。一方、上質で特徴のある純米吟醸酒や大吟醸酒などの特定銘柄には一定のファンが付き需要は増加している。当社の「福田(純米吟醸)」や「長崎美人(大吟醸)」は注文が増加していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力純米吟醸や大吟醸などの特定銘柄は需要が増えて注文に生産が追い付かない状況が続いていた。
  • 品質・精度従来の冷蔵チラーによる低温発酵では、タンクごとの均一な温度低下が難しく、酒質の安定化に苦労していた。
  • 品質・精度近年は温暖化で仕込み時期の真冬でも気温が10度を超えるケースが増え、温度管理がさらに難しくなっていた。
  • 品質・精度上槽工程は室内温度の管理ができない場所で行っており、気温が高い時は圧搾用の布にカビが発生することがあった。

やったこと

特定銘柄を安定して増産できる体制を整えるため、低温管理技術を利用した設備を導入した。タンクごとに温度を数値化し精緻な温度管理ができるサーマルタンクを導入し、目標とする酒質を安定して得られるようにした。上槽工程では、室温管理が可能なプレハブ冷蔵庫を設置し、その中で上槽作業を実施できるようにした。これにより品質保持と製品劣化の防止、作業場の衛生環境の改善を図った。

  • 加工機サーマルタンクプレハブ冷蔵庫

事業の効果

  • 純米吟醸「福田」の年間製造量 100万石→150万石
  • これまで11〜12月に開始していた仕込みを、気温の高い10月に開始できるようになった。

サーマルタンクとプレハブ冷蔵庫の導入により、生産工程と製品貯蔵における品質が安定し、衛生面も改善した。同時に生産性も向上した。仕込みを気温の高い10月から開始できるようになった。純米吟醸「福田」は年間100万石から150万石へ製造量が増え、今後200万石も視野に入った。増産により需要が高い関東や海外への販路拡大が可能になった。

今後の展望

増産により需要が高まっている関東や海外への販路拡大を進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。