ものづくり補助金平成25年度製造業岡山県

「複合加工機導入による、油圧操舵システムの一貫生産体制の構築」

ユニカス工業株式会社

成果生産計画の期間 3か月→1か月

この事例のポイント

  • 外注工程で部品在庫が増大し、在庫の管理が煩雑になっていた。
  • 平成27年2月に複合加工機を導入し、油圧操舵システムの部品の製造・機械加工を内製化して一貫生産体制の構築を目指した。
  • 生産計画の期間 3か月→1か月。複合加工機の導入により、油圧操舵システムの主要部品に加え、遠隔制御のためのエンジンリモコン部品も内製で加工できるように…

事業者のプロフィール

事業者名ユニカス工業株式会社
所在地岡山県 岡山県勝田郡奈義町
業種業務用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数80人
資本金1億円
設立1973年

事業の背景

ユニカス工業は昭和48年に大阪市平野で創立し、60年に岡山県奈義町へ本社・工場を移転した。小型船舶の油圧操舵システム、オートパイロットシステム、燃料油フィルターなどを設計・製造・販売している。大手小型船舶メーカーから高い評価を受け、近年は小型舶用操縦機器で国内トップシェアを達成した。船舶メーカーからの受注増加と海外市場の拡大により、販売を飛躍的に伸ばせる可能性があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他外注工程で部品在庫が増大し、在庫の管理が煩雑になっていた。
  • コスト・採算外注部品の仕入れ価格が上昇していた。
  • 納期・工程外注部品のリードタイムが長期化し、生産計画を3か月以上前に立てる必要があった。
  • 生産能力部品の製造・機械加工を外注に出していることがコストや納期で不利となり、製品の生産性向上と競争力強化が早急な課題となっていた。

やったこと

平成27年2月に複合加工機を導入し、油圧操舵システムの部品の製造・機械加工を内製化して一貫生産体制の構築を目指した。プログラム経験者をオペレーターに任命し、技能習得のための研修を行った。加工プログラムを作成して試作による加工テストを実施し、加工精度と加工時間などの目標値をクリアした。これによりリードタイムの短縮と在庫削減の目途を立てた。

事業の効果

  • 生産計画の期間 3か月→1か月

複合加工機の導入により、油圧操舵システムの主要部品に加え、遠隔制御のためのエンジンリモコン部品も内製で加工できるようになり、機械の稼働率が大幅に高まった。従来3か月かかっていた外注部品のリードタイムが、内製化により1週間以内で製品が完成するまでに短縮された。生産計画は3か月前から1か月前に短縮でき、数量や内容の変更にも対応しやすくなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    船舶メーカーからの受注増と海外拡大を背景に、外注を内製化する方針が示されている。過去の取組との連続性は書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    小型船舶用操艇機器で国内トップシェアを達成したと書かれ、強みは読み取れる。外部環境の分析の詳細は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    外注によるコスト・納期の不利と在庫増を課題として挙げ、複合加工機で内製化する解決策が示されている。3か月の生産計画を1か月に短縮した。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産計画を3か月から1か月に短縮し、リードタイムは1週間以内と示されている。付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    専門のプログラム経験者をオペレーターに任命し研修を行ったと書かれている。人員数や事務処理体制の詳細はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    重要部品として耐久性と信頼性が求められると説明がある。顧客ターゲットや選ばれる理由は整理されていない。

  • 事業化までの道筋3

    加工プログラム作成と試作による加工テストを行い、加工精度や時間の目標をクリアしたと書かれている。中長期の計画は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    油圧操舵システムの高い信頼性や耐久性は述べられているが、分野の普及度や高価格化の根拠は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    海外市場の拡大や受注増への対応として、国内の製造基盤の強化が示されている。経済波及や雇用創出の記述はない。

  • 費用対効果2

    在庫削減やリードタイム短縮の効果は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    岡山県奈義町に本社・工場を置く地域企業として記載があるが、地域の特性を活かした付加価値創出の記述は乏しい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。