自動投入ロボットとIoTを導入した木材加工ライン構築による生産性向上事業
木材加工ラインを見直し、カンナがけ・小割り・切り欠きなどの加工が1台でできる最新式の加工設備と、木材を真空吸着して自動で加工設備へ搬送・投…
効果:1日あたりの製材生産量 20㎡→23.4㎡
株式会社 アーアル研究所
成果加工完了までのサイクルタイムを大幅に短縮し、生産ラインに乗る目安である90秒/個を達成した。最終目標は60秒/個。
| 事業者名 | 株式会社 アーアル研究所 |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 一関市 |
| 業種 | 業務用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 75人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1974年 |
当社は一眼レフカメラや放送用カメラ、監視カメラ等に使われる光学レンズを製造し、材料投入から出荷まで一社で請け負う全国でも数少ないレンズの一貫加工会社である。本社のほかベトナムにも工場を展開している。海外工場の設立が相次ぎ、大量生産の大ロットものは海外での生産が増えており、国内工場では高精度な少ロットものの製造や納期短縮が求められている。
抱えていた課題
やったこと
2016年9月、荒摺・精研削・研磨の各加工要素を1台に組み込んだ高精度の複合機械を導入した。従来の機械に比べ高精度で、機械精度を高めて高精度・多品種少量生産に対応する体制を整えた。機械の高性能化により高速高圧での加工が可能となり、最も時間のかかっていた研磨工程の時間を短縮した。試作テストでは治工具の甘さが精度に出る問題があり、調整を繰り返しながら試作テストを行った。制御盤への数値入力で安定した加工を可能にした。
| 加工機 | 高精度複合機械(荒摺・精研削・研磨を1台で行う) |
|---|
3工程を1ラインで行うことで段取りがなくなり、サイクルタイムが大幅に短縮されて生産性が向上した。制御盤への数値入力により経験年数に左右されない安定した加工と効率的な人員配置が可能になった。中間仕掛品を作らず研磨まで完了でき、生産管理も容易になった。時間的余裕を社員の教育に充てられるようになり、多能工化や技能向上にもつながると見込んでいる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
国内工場は高精度・少ロット製造へ向かうとの市場認識と、複合機械導入で競争力を強化する方針が書かれているが、過去の取組との一貫性は具体的に示されていない。
海外工場への量産シフトという外部環境と、荒摺・精研削・研磨を一台で行う自社の強みを対比し、高精度・多品種少量対応を競争優位として示している。
段取り3人が1人、3工程を1ラインに統合するなど課題が具体的で、サイクルタイム90秒/個の達成や受注拡大の見込みが示されている。
目標60秒/個に対し現時点で生産ライン目安の90秒/個を達成しており、段取り人員3人から1人への削減も数字で示されている。
社員の教育や多能工化に取り組む方針は書かれているが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の記載は読み取れない。
高精度・多品種少量の需要や国内大手光学メーカーへの供給実績はあるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。
試作テストを継続し、いっそうの時間短縮と製品の安定化を目標とする段階が示されるが、スケジュールや解決方法の詳細は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
高精度・多品種少量の光学レンズ加工で、全国でも数少ない一貫加工会社との位置付けが示されているが、高付加価値化の数値は乏しい。
国内工場の生き残りや多品種少量対応が求められるという背景はうかがえるが、経済波及や雇用創出の数字は示されていない。
段取り人員の削減や加工時間短縮の効果は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数字は書かれていない。
制御盤への数値入力による安定加工は示されるが、デジタル技術によるサプライチェーンへの貢献は明示されていない。
量産の海外シフトに対し国内工場が高精度・少ロットへ向かう流れがうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。
一関市という地域での事業であることはうかがえるが、地域の特性を活かした雇用や成長への言及は少ない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
納期や精度で対応できず受注を見送っていた製品の受注が可能となり、今後増える高精度・少ロット品にも対応できることから、受注拡大と売上増加を期待している。
木材加工ラインを見直し、カンナがけ・小割り・切り欠きなどの加工が1台でできる最新式の加工設備と、木材を真空吸着して自動で加工設備へ搬送・投…
効果:1日あたりの製材生産量 20㎡→23.4㎡
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
納品物量の増加に対応するため組み立て式冷蔵庫を導入し、納品収納に余裕を持たせるとともに、物の定位置化により物を探す時間を省いた。
効果:導入前後の作業時間・人件費を比較し、月間75万円の削減効果が確認できた。