回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社光文堂
成果組立コスト(1人当たり) 125円/個→33円/個
| 事業者名 | 株式会社光文堂 |
|---|---|
| 所在地 | 広島県 呉市 |
| 業種 | その他の製造業 |
| 技術分野 | 機械制御,情報処理 |
| 従業員数 | 70人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1990年 |
主力製品は、自社開発の「他社には無い構造の高級桐箱」に収納して販売する胎毛(赤ちゃん毛)筆である。他社との差別化を図っているが、組立工程は手作業が多く、需要への対応ができなかった。
抱えていた課題
やったこと
桐箱の部材を供給するパレットホルダー機構を開発し、縦側板・横側板・底板をロボットシリンダーで搬送装置に押し出す仕組みを作った。縦側板と横側板の接着部に、ロボットシリンダーで塗布位置・均一・定量の接着剤を連続塗布するディスペンサー装置を開発した。接着剤を塗布した縦側板と底板をロボットでピックアップし、形状治具で組み立てて定位置へ搬送する装置を開発した。桐箱の直角・水平を確保し、4方向からプレス圧をかけて均一な力で仮組立てし、コーナー部90度を確保する治具も開発した。高周波加熱と加圧で接着剤を瞬時に乾燥させる高周波接着装置を試作し、通電時間、通電電流値、周波数、アースポイントの数と位置などの最適条件を確立した。
| その他 | 部材供給用パレットホルダー機構・搬送装置 |
|---|---|
| その他 | 連続均一接着剤塗布装置(ディスペンサー装置) |
| ロボット | ロボットによる部材自動組立装置 |
| その他 | 高周波接着装置 |
新しい製品・サービス:胎毛筆用桐箱の自動組立装置(完全自動組立・接着装置)
組立コストは1人当たり1個125円から33円へ約80%下がり、組立ロス率は5%から0%になって年間300万円の改善が見込まれる。生産性は1人1日70~80個から300個へ3.8~4.3倍に高まった。一連の作業は実証で約60秒となり、当初目標の80秒以内を達成し、低コスト化・迅速化・高効率化の最適条件も見出された。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
胎毛筆と高級桐箱の製造を主力とし、他社と差別化する構造を持つ点から既存事業との関連は読めるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
「他社には無い構造の高級桐箱」や全国4万店以上の代理店、胎毛筆の年間潜在需要15万本など、強みと市場の裏付けが具体的に書かれている。
手作業による組立の非効率と需要対応不足を課題として挙げ、生産量80個/日から300個/日への引き上げという具体的な解決策を示している。
組立コスト1人当たり125円から33円への80%削減、生産性70~80個から300個への3.8~4.3倍など、数値目標と実証結果約60秒が示されている。
協力体制として複数の外部企業と支援機関が挙がっているが、社内の人材や事務処理体制の具体的な記述は乏しい。
胎毛筆の潜在需要や差別化された桐箱、ギフト等の市場規模と年間受注約5万人の目標など、ターゲットと需要の根拠が具体的。
試作から実証、今後の筆用以外の市場参入や5年後の受注2倍目標まで流れはあるが、具体的な工程スケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
桐箱の高付加価値化として他社にない構造と高級品を掲げ、同分野で高水準の価値を図る点が具体的に書かれている。
伝統工芸や地域の川尻筆との結びつきが示されるが、雇用創出や波及効果の定量的な記述は少ない。
約300万円/年の改善効果や組立ロス率5%から0%への改善など、投資に対する効果が数字で示されている。
ロボットと高周波接着による工程自動化は示されるが、サプライチェーン全体への波及効果までは述べられていない。
公開されている事例からは読み取れません。
広島県呉市川尻町の伝統的な筆製造という地域特性が示されるが、地域経済への牽引効果の記述は限られている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
既存の胎毛筆用桐箱は、供給能力が上がることで対応しきれていなかった需要に応えられる。胎毛筆の潜在需要は年間15万本(国内誕生新生児100万人の15%)とされる。新市場としてギフト市場(17兆円)、骨董品市場(900億円)、伝統工芸品市場(1773億円)への参入を検討する。既存・新市場ともに営業を強化し、現在約5万人/年の受注を5年後に2倍の10万人/年にすることを目指す。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
納品物量の増加に対応するため組み立て式冷蔵庫を導入し、納品収納に余裕を持たせるとともに、物の定位置化により物を探す時間を省いた。
効果:導入前後の作業時間・人件費を比較し、月間75万円の削減効果が確認できた。
PDFを基軸に複雑な演算処理を直接行える製版用高性能演算システム「EQUIOS-PTR」を導入し、処理速度と精度を向上させて高品質化と短納…
効果:処理時間 60分→5分