ものづくり補助金平成27年度製造業岡山県

最新機器とIOT技術で、異形錠剤用マルチ金型の生産を目指す。

モリマシナリー株式会社

この事例のポイント

  • 医薬品市場の拡大に伴い、異形錠剤の生産性向上が求められている。
  • 最新のマシニングセンターを導入し、3次元自動測定器をネットワークで連結した生産システムを構築した。
  • マルチ金型の生産システムを構築し、新金型の早期完成と受注拡大を目指す。

事業者のプロフィール

事業者名モリマシナリー株式会社
所在地岡山県 赤磐市
業種その他の製造業
技術分野機械制御,精密加工,測定計測
従業員数400人
資本金2,000万円
設立1948年

事業の背景

同社は昭和23年に創業し、成形機、成形ロール、ATC、化学装置、環境、プレスなど6事業領域を展開している。化学装置部では打錠用金型のコーティング技術を開発し、打錠用金型の世界トップ品質を獲得して国内売上No.1を達成した。打錠機本体の開発・販売も行い、200社以上のユーザーから信頼を得ている。異形錠剤用金型のニーズが高まっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力医薬品市場の拡大に伴い、異形錠剤の生産性向上が求められている。
  • コスト・採算マルチ金型の低コスト・短納期での生産体制が必要となっている。
  • 品質・精度異形錠剤用金型は公差が厳しく、マルチ金型では高い精度が求められる。

やったこと

最新のマシニングセンターを導入し、3次元自動測定器をネットワークで連結した生産システムを構築した。加工測定データをマシニングセンターに送信し、誤差があれば加工プログラムを自動的に修正する自動補正システムを付加した。搬送ロボットを活用した3次元自動測定を行い、シングル金型の製造・測定で設備を確認しており、今後はダブル金型の製造・測定へ進める。レーザーマーカーによる杵先端部の打錠障害対策、1Cチップ埋め込みの打錠金型個別情報管理システムにも取り組む。

新しい製品・サービス:異形錠剤用マルチ金型

事業の効果

マルチ金型の生産システムを構築し、新金型の早期完成と受注拡大を目指す。金型交換だけで生産量を2倍、3倍にでき、低コスト・短納期の生産を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 5
    新しさ・高付加価値異形錠剤用マルチ金型は一般的に普及していない分野で、高精度・厳公差が求められる高付加価値品として位置付けられている。
  • 4
    これまでの取組との一貫性創業以来の打錠金型・打錠機のノウハウ蓄積と200社超のユーザー信頼を背景に、異形錠剤用マルチ金型の生産を経営上の方向性として位置付けている。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性国内売上No.1の打錠金型の世界トップ品質と200社以上のユーザー信頼を強みとし、マルチ金型で生産量を2倍・3倍にできる市場ニーズに応える。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標高付加価値創出や賃上げにつながる具体的な目標値の記載がなく、受注拡大を目指すとの方向性のみ示されている。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性4

    創業以来の打錠金型・打錠機のノウハウ蓄積と200社超のユーザー信頼を背景に、異形錠剤用マルチ金型の生産を経営上の方向性として位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    国内売上No.1の打錠金型の世界トップ品質と200社以上のユーザー信頼を強みとし、マルチ金型で生産量を2倍・3倍にできる市場ニーズに応える。

  • 課題の認識と解決3

    マルチ金型の低コスト・短納期生産が課題として示され、マシニングセンターと3次元測定器の連結による生産システム構築で解決を図る。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高付加価値創出や賃上げにつながる具体的な目標値の記載がなく、受注拡大を目指すとの方向性のみ示されている。

  • 事業を進める体制3

    新商品開発推進室の室長が担当し、従業員400人の体制と打錠金型の製造・測定経験を持つ組織で事業を遂行する。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    医薬品市場の拡大と異形錠剤のニーズ増加を背景に、マルチ金型の顧客価値と選ばれる理由を具体的に整理している。

  • 事業化までの道筋3

    マシニングセンターは試運転中で、シングルからダブル金型へ段階的に移行する計画とシステム化の順序が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性5.0
  • 新しさ・高付加価値5

    異形錠剤用マルチ金型は一般的に普及していない分野で、高精度・厳公差が求められる高付加価値品として位置付けられている。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    医薬品の安定供給に関わる錠剤の均一製造に寄与し、将来の受注拡大による雇用や関連産業への波及が期待される。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値的な費用対効果の記述がなく、薄い。

  • イノベーションへの貢献4

    1Cチップ埋め込みの個別情報管理システムやレーザーマーカー、搬送ロボットを用いた自動測定など、デジタル技術を活用した生産システムを構築している。

政策面3.0
  • 成長分野への進出3

    医薬品市場の拡大という成長分野への進出であり、生産性向上を通じて製造業の高度化に資する内容となっている。

  • 地域経済への波及3

    岡山県赤磐市の拠点で、地域の製造業の技術を活かした高付加価値の金型生産を行い、受注拡大による地域経済への貢献を目指す。

今後の展望

生産システムの稼働による新金型の早期完成と、その先の受注拡大を目指している。

  • 目標:生産量 1倍→2倍

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。