ものづくり補助金平成25年度製造業広島県

「ベッド専用収納パーツ(BOX)」の製造プロセス革新による新たな生産体制の構築

舛元木工株式会社

成果生産能力 80台/日→110台/日

この事例のポイント

  • ベッド収納付きベッドの需要が高水準で推移する中、受注量が増えて生産体制が追いつかない。
  • ベッド抽出BOXプレス・タッカー打機を導入し、箱組の直角精度を向上させ、プレスとタッカー打ちを連動させて作業効率と作業ミスの削減を図った。
  • 生産能力 80台/日→110台/日。1日当たり30台の生産能力向上と作業人員1名の削減に成功し、削減した1名は配置換えが可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名舛元木工株式会社
所在地広島県 庄原市
業種家具・装備品製造業
技術分野機械制御,精密加工
従業員数43人
資本金1,500万円
設立1973年

事業の背景

住宅環境の狭小化と団塊世代の買替需要により、ベッド収納スペースを活用した収納付ベッドの需要は高い水準で推移している。弊社のベッド専用収納パーツ(BOX)の受注量も増加している。今後さらに高まる需要に迅速かつ円滑に対応するため、生産量と生産性の両面を考えた新たな生産体制の構築が必要であった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ベッド収納付きベッドの需要が高水準で推移する中、受注量が増えて生産体制が追いつかない。
  • 人手・技能組立工程およびBOX積み上げ作業に人手がかかり、作業効率が低く作業人員と残業が多い。
  • 品質・精度組立時の引出調整および手直し作業が多く、不良品率が高い。

やったこと

ベッド抽出BOXプレス・タッカー打機を導入し、箱組の直角精度を向上させ、プレスとタッカー打ちを連動させて作業効率と作業ミスの削減を図った。側板レールビス締機を導入し、左右の側板に同時にレールを取り付けられるようにして精度を高め、調整ロスを削減した。ボックス積み上げ機を導入し、高所への製品持ち上げ作業を改善して作業工数を削減した。引出プレスを改良修繕し、自動でタッカーを打ち込むようにして手動だった工程を減らした。

加工機ベッド抽出BOXプレス・タッカー打機
加工機側板レールビス締機
加工機ボックス積み上げ機
加工機引出プレス(改良修繕)

事業の効果

  • 生産能力 80台/日→110台/日
  • 作業人員 6名→5名
  • 人件費は24.2%の削減効果

1日当たり30台の生産能力向上と作業人員1名の削減に成功し、削減した1名は配置換えが可能になった。生産効率が9%向上したことで残業が減り、人件費は24.2%削減された。機械導入により組立時の引出調整や手直し作業が減ったため、今後の不良品率は減少傾向になると考えられる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    ベッド収納パーツの受注量が逓増しているとの記述はあるが、過去の取組や経営戦略上の位置付けへの言及は読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    住宅狭小化と買替需要の活発化という外部環境は示されるが、自社の強み・弱みや競争優位の具体的な分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    現状80台/日の生産能力や残業増、不良品率0.394%という課題を数字で示し、設備導入で解決する計画が読み取れる。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    目標を80台/日から120台/日、不良品率0.394%から0.02%、労働負荷12%減と数値で設定し、結果として110台/日、人件費24.2%減を報告している。

  • 事業を進める体制2

    事業を遂行する人材や事務処理体制について記述はあるが、補助事業の遂行体制として具体的には示されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ベッド収納付きベッドの需要増を背景に、ユーザー企業への短納期化・利便性向上という選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    中期的に大手ベッドメーカー付近へ工場立地を検討すると示されるが、スケジュールや課題解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    ベッド収納需要は高水準で推移とあるが、同分野で高付加価値化・高価格化を図る記述は読み取れない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    団塊世代の買替需要や超高齢化社会での役割に触れているが、波及効果や雇用創出の国の関与理由は具体的ではない。

  • 費用対効果4

    設備導入で生産能力を30台/日増やし人員1名削減、人件費24.2%削減という費用対効果の数字が示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    プレス・タッカー打ち機やビス締機の連動など機械化は示されるが、先端デジタル技術や新ビジネスモデルは読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    広島県庄原市の地域雇用の維持・確保やI/Uターン採用に触れており、地域性への言及がある。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

売上増・利益増を設備投資に繋げ、既存従業員には業績に応じた賞与を支給する。中期的には国内大手ベッドメーカーの各工場付近に新たに工場を立地し、物流コストを削減しつつ短納期化を図り、他社との差別化を進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。