ものづくり補助金平成25年度製造業徳島県

環境に優しい従来品を軽量化したセメント系屋根瓦の開発

富士スレート株式会社

成果耐衝撃度 1倍→2倍

この事例のポイント

  • 従来のセメント系瓦より軽量で、太陽光パネルを設置しても土台にかかる総重量が変わらない瓦が求められていた。
  • 試作を繰り返してFRC(繊維補強セメント)の瓦を開発し、徳島大学の協力で風圧・雨漏り・曲げ強度などの試験を実施した。
  • 耐衝撃度 1倍→2倍。瓦は耐衝撃度が2倍、強度・粘り強さが2〜3割増しになり、40%軽量化された。

事業者のプロフィール

事業者名富士スレート株式会社
所在地徳島県 板野郡北島町
業種窯業・土石製品製造業
従業員数107人
資本金5,000万円
設立1945年

事業の背景

阪神大震災を教訓に、セメント系瓦の軽量化に長年取り組んできた。陶器瓦が主流の時代に、セメント系瓦の性能を磨き続けてきた会社である。国内市場の拡大は見込めず、海外での需要増が著しい状況であった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術従来のセメント系瓦より軽量で、太陽光パネルを設置しても土台にかかる総重量が変わらない瓦が求められていた。
  • 生産能力従来品の軽量化瓦の需要増に対応するため、生産性の高い製造装置の開発が急務であった。
  • 販路・情報発信国内市場の拡大が見込めない中、需要増が著しい海外売上比を伸ばす必要があった。

やったこと

試作を繰り返してFRC(繊維補強セメント)の瓦を開発し、徳島大学の協力で風圧・雨漏り・曲げ強度などの試験を実施した。従来品より力学と耐久性能で上回り、重量低減に成功した(平成25年)。量産体制構築のため、2倍速プレス成型機、金型装置、原材料供給装置を開発した(平成26年)。さらに2倍速に対応するロボットを使った高稼働化生産プロセスの開発に取り組んだ(平成27年)。

加工機2倍速プレス成型機
金型金型装置
加工機原材料供給装置
ロボット省スペースロボット

新しい製品・サービス:FRC(繊維補強セメント)製の軽量セメント系屋根瓦

事業の効果

  • 耐衝撃度 1倍→2倍
  • 重量 100%→60%
  • 稼働率 100%→200%

瓦は耐衝撃度が2倍、強度・粘り強さが2〜3割増しになり、40%軽量化された。沖縄などの風の強い地域での暴露試験を経て、軽量で強靭、長寿命の瓦が完成した。2倍速プレス機により稼働率は200%を実現し、中古機械を改造して海外販売する道も開けた。省スペースロボットの導入で、2倍速プレスでの作業者の負担も解消できた。

事業者の声

ずっと革新を追い求めて3度のチャンスをいただき、すばらしい成果を得ることができました。焼成過程のない弊社の製法は環境に優しい上、廃材のリサイクルが可能、工場排水のろ過再利用にも取り組んでいます。屋根は資源であり、家と暮らしのクオリティを左右するものであるとの思いで、革新的なものづくりに挑戦し続けます。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。