ものづくり補助金平成25年度製造業徳島県

生産者の顔の見える鳴門金時を使ったクリアーで風味等が忠実に再現された芋焼酎の開発

この事例のポイント

  • 本格焼酎は常圧蒸留と減圧蒸留で製法が分かれ、消費者の好みも分かれる中で、常圧蒸留の製品は呑み口のクセや独特の匂いが敬遠される傾向にあった。
  • 常圧蒸留で得た「初垂れ」を、0℃の低温を維持したまま1週間ろ過し続けた。
  • 0℃の低温を維持した1週間のろ過により、口当たりの良い、これまでにない「初垂れ焼酎」の醸造に成功した。

事業者のプロフィール

所在地徳島県 名西郡石井町
業種飲料・たばこ・飼料製造業
従業員数4人
設立2005年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力本格焼酎は常圧蒸留と減圧蒸留で製法が分かれ、消費者の好みも分かれる中で、常圧蒸留の製品は呑み口のクセや独特の匂いが敬遠される傾向にあった。

やったこと

常圧蒸留で得た「初垂れ」を、0℃の低温を維持したまま1週間ろ過し続けた。これにより風味や香味を残しつつ、雑味や独特の匂いの元となる油分を除去した。ろ過には「一体空冷ロータリ」と「コイル式熱交換機」を導入した。原料には生産者の顔の見える安全安心な鳴門金時を用いた。この工程で呑み口がクリアーな芋焼酎の開発と販売を行った。

その他一体空冷ロータリ
その他コイル式熱交換機

新しい製品・サービス:常圧蒸留の初垂れをクリアーな風味にした芋焼酎「情留酒・鳴門金時」

事業の効果

0℃の低温を維持した1週間のろ過により、口当たりの良い、これまでにない「初垂れ焼酎」の醸造に成功した。呑み口がクリアーで風味を残した新製品の開発・販売を実現した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    事業のきっかけとして、常圧蒸留と減圧蒸留の特徴や消費者の好みの違いに触れているが、過去の取組との連続性は書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    「呑み口のクセ」や「独特の匂い」が敬遠される傾向という市場の不満点に触れるが、競争環境や自社の強み・弱みの記述はない。

  • 課題の認識と解決3

    常圧蒸留の不満点を除去するという課題認識は読み取れるが、事業計画の数値や成長につながる見通しは書かれていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員数4名と社長が利き酒に関わる写真があるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    0℃環境で1週間ろ過し、雑味や油分を除去した呑み口のクリアーな芋焼酎という製品価値と差別化点が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    開発から醸造成功までの流れは書かれるが、中長期の検証や遂行スケジュール、課題解決方法の詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    「これまでに無い『初垂れ焼酎』」として、常圧蒸留の初垂れを新たにクリアーにした新製品である点が具体的に示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    鳴門金時という地域の農産物を使い、残渣を飼料として再利用し農家と進める循環への言及があるが、波及効果の数値は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    農家と残渣を飼料に再利用するサイクルへの言及はうかがえるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの記述はない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    徳島県石井町の地元産鳴門金時を用いた地域資源活用の焼酎製造で、地域の特性を活かした商品開発が具体的に示されている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

食とは如何にあるべきかという考えのもと、何も加えず何も排除しない自然のままの作物による食品造りを進める。その残渣物を飼料として再利用するサイクルを、農家と共に増大させていきたいとしている。

事業者の声

食とは、如何にあるべきか。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。