ものづくり補助金平成25年度建設業鹿児島県

自社製の粉炭土壌改良剤の機能性を大幅向上するペレット化製品の開発

株式会社田中組

この事例のポイント

  • 粉状の土壌改良剤「賢炭」は、土壌になじむ前に風で飛ばされてしまい、均等な散布を行うことが難しかった。
  • 自社製品の粉炭土壌改良剤「賢炭」をペレット化するため、乾式ペレット成形機及び混合供給装置を導入した。
  • 粉状であったため風で飛ばされていた製品が、ペレット化により土壌に滞留するようになり、均一な散布が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社田中組
所在地鹿児島県 奄美市
業種総合工事業
技術分野製造環境
従業員数13人
資本金2,000万円
設立1980年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力粉状の土壌改良剤「賢炭」は、土壌になじむ前に風で飛ばされてしまい、均等な散布を行うことが難しかった。
  • 品質・精度散布時に風で流されてしまい、均等な散布ができないという相談を生産農家から受けていた。
  • 新製品・新技術有機成分を配合できていなかったため、機能性の向上と新製品の開発が必要だった。

やったこと

自社製品の粉炭土壌改良剤「賢炭」をペレット化するため、乾式ペレット成形機及び混合供給装置を導入した。粉炭を押し固めても溶け出しにくく散布機に詰まらない硬さにするため、水分量を調整した。機能性を高めるための有機成分の配合も調整を繰り返した。その結果、土壌に染み込みやすく散布時に扱いやすいペレット状土壌改良材の開発に成功した。

  • 加工機乾式ペレット成形機混合供給装置

新しい製品・サービス:ペレット状の粉炭土壌改良剤「賢炭」

事業の効果

粉状であったため風で飛ばされていた製品が、ペレット化により土壌に滞留するようになり、均一な散布が可能になった。配合した有機成分と合わせて、従前以上の土壌改良の効果を得ることができた。奄美群島のサトウキビの収穫量増加と地域経済の振興への貢献が期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    粉状の「賢炭」を生産農家から評価を得ていた自社製品として位置づけ、ペレット化で機能向上を図る方針が読み取れるが、過去の取組との連続性を示す具体性は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    散布時に風で飛ばされる課題や農家からの相談が書かれ、強みとして農家の評価があるが、市場動向や競争上の優位性までは具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    粉状で風に飛ばされ均等散布できない課題を認識し、ペレット化と有機成分配合で解決する具体的な計画が書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、効果は土壌改良の効果向上という定性的な記述にとどまる。

  • 事業を進める体制2

    従業員13人の事業者であることは書かれているが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力についての記述はわずかである。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    奄美群島のサトウキビ農家向けの土壌改良剤で、農家の評価や要望を踏まえた製品という顧客像は読み取れるが、ニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    ペレット化の調整を繰り返し開発に成功したという過程は書かれるが、中長期のスケジュールや検証方法の記述は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    土壌改良剤の分野の一般的な普及度には触れておらず、ペレット状で散布しやすい点が差別化としてわずかにうかがえる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    奄美群島の主要作物サトウキビの収穫増加と地域経済の振興に貢献すると述べられており、地域への波及がうかがえる。

  • 費用対効果2

    補助金額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数字は書かれておらず、従前以上の効果という定性的記述のみである。

  • イノベーションへの貢献1

    先端的なデジタル技術や新しいビジネスモデルの活用については書かれておらず、読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    奄美群島の地域特性を活かしたサトウキビ向け製品で、地域経済の振興に貢献する事業として具体的に述べられている。

今後の展望

奄美群島の主要作物であるサトウキビの収穫量増加と地域経済の振興に貢献できるよう、土壌改良剤の成果をPRしていく。また、農家の要望を取り入れた新たな製品開発を進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。