ものづくり補助金平成26年度医療、福祉大分県

歩行障がい者のためのオーダーメイドの筋力トレーニングの事業化

株式会社はなはな

この事例のポイント

  • 介護業界の慢性的な人手不足により、要介護者のリハビリ時間を確保することが難しい。
  • 平成28年に大分市玉沢に敷地の広い新たな事業所を開設した。
  • HALを使うことで全く動かなかった手足が動いた脳梗塞の患者がおり、家族が喜ぶ場面も珍しくない。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社はなはな
所在地大分県 大分市
業種社会保険・社会福祉・介護事業
従業員数80人
資本金100万円
設立2011年

事業の背景

同社は平成23年に介護事業を始めた。介護業界では人手不足により要介護者のリハビリ時間の確保が課題となっており、日帰り介護では筋力トレーニングを行う例が少なかった。リハビリをしたくてもできないという潜在的なニーズがあると感じていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑介護業界の慢性的な人手不足により、要介護者のリハビリ時間を確保することが難しい。
  • 生産能力デイサービスではレクリエーション中心の生活リハビリが主で、筋力トレーニングまで行う例は少ない。
  • 人手・技能全ての利用者に目が行き届かず安全確保が困難なため、マッサージのみのプログラムになることも多い。
  • コスト・採算介護保険のリハビリ料金は30分6000円と高額で、家族は身体介護を優先する傾向にある。

やったこと

平成28年に大分市玉沢に敷地の広い新たな事業所を開設した。脳梗塞などで命令系統が混乱している人に、サイバーダイン社製の装着型ロボットスーツ「HAL」を使い、動かしたい意志を電気信号で感じ取って体を動かす助けをする。これを繰り返して命令回路を修復させ、その後に足こぎ車いすを使うリハビリの組み合わせを考案した。HALを2台購入し、歩行障がい者のためのオーダーメイドの筋力トレーニングのプログラムを病状別に開発した。足こぎ車いすは前輪部分に足こぎペダルがあり、手元で左右の方向転換とブレーキを操作できる。足こぎ車いすを使い外出して球技や歩道の走行訓練を多人数で行い、自発的な筋力トレーニングを実現した。

  • ロボット装着型ロボットスーツ「HAL」サイバーダイン社製
  • その他足こぎ車いす3輪車

新しい製品・サービス:歩行障がい者のためのオーダーメイドの筋力トレーニングのプログラム(病状別)

事業の効果

HALを使うことで全く動かなかった手足が動いた脳梗塞の患者がおり、家族が喜ぶ場面も珍しくない。足こぎ車いすは自分で動かす喜びとスピード感で利用者を前向きにさせ、口数の少ない人がよく話すようになり表情も豊かになった。長時間乗り続けたことで脳梗塞の患者の足の筋拘縮が緩和され、立位が可能になった。多人数で行うリハビリで表情が明るくなり、認知機能が格段に向上したという。

今後の展望

リハビリ方法が確立したことを受け、運動会や祭りなどで地域の人にも見てもらいたいと意欲的である。

事業者の声

我々が嫌々やっても身につかないのと同じで、障がいがある人がやりたくないことをやり続けても効果が無い

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。