ものづくり補助金平成25年度製造業香川県

小豆島の未利用資源オリーヴ葉を活用した高機能エキスの開発と商品化

日本ヘルシーランド株式会社

成果ポリフェノール濃度(基本条件で抽出したエキス比) 1倍→5倍

この事例のポイント

  • オリーヴの葉は未利用のままで、未利用資源・地域資源として有効に活用する方法の確立が課題となっていた。
  • 小規模スケールで、ポリフェノールを指標に、葉の状態、抽出溶媒、抽出温度、抽出時間などの抽出条件を検討し、高機能エキスの最適抽出条件を調べた。
  • ポリフェノール濃度(基本条件で抽出したエキス比) 1倍→5倍。小豆島産オリーヴ葉エキスの最適抽出条件と大規模生産法が確立された。

事業者のプロフィール

事業者名日本ヘルシーランド株式会社
所在地香川県 土庄町
業種その他の製造業
技術分野バイオ
従業員数5人
設立2013年

事業の背景

弊社は小豆島の恵であるオリーヴを「まるごと活かす」ことを創業の精神としてきた。実を食べたりオイルを搾ったりすることは一般的だが、葉の活かし方は未開の領域だった。オリーヴの葉はポリフェノールを高濃度に含み保健素材として注目されており、社会的な健康志向の高まりから、その市場価値は小さくないと見込まれている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術オリーヴの葉は未利用のままで、未利用資源・地域資源として有効に活用する方法の確立が課題となっていた。

やったこと

小規模スケールで、ポリフェノールを指標に、葉の状態、抽出溶媒、抽出温度、抽出時間などの抽出条件を検討し、高機能エキスの最適抽出条件を調べた。次に、機械を用いた葉の乾燥と破砕の方法を検討したうえで、最適条件をもとに大規模なオリーヴ葉エキスの抽出を行い、遠心分離、濾過、滅菌の工程を実施した。安全性試験として、ラットを用いた急性毒性試験、細菌を用いた遺伝子突然変異誘発試験、重金属試験を行った。機能性試験として、マウスを用いた血糖値上昇抑制試験、高血圧自然発症ラットを用いた高血圧低下試験、ORAC法による抗酸化力試験、抗糖化力試験を行った。

新しい製品・サービス:小豆島産オリーヴ葉の高機能エキス(健康機能性飲料・食品・化粧品などへの展開を予定)

事業の効果

  • ポリフェノール濃度(基本条件で抽出したエキス比) 1倍→5倍

小豆島産オリーヴ葉エキスの最適抽出条件と大規模生産法が確立された。ポリフェノール濃度は基本条件の約5倍に高まり、安全性試験はいずれも陰性で安全性が確認された。機能性試験では高血圧低下作用、高い抗酸化力、高い抗糖化力が示され、健康機能性飲料として有効であることがわかった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業の「まるごと活かす」精神と未利用資源活用の課題が書かれており一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは具体的に示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    健康志向の高まりや既存オーストラリア産との比較に触れているが、自社の経営資源の強み・弱みの記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    ポリフェノール濃度が基本条件の約5倍になったと数字で示されるが、課題解決が売上や付加価値にどうつながるかは具体性が薄い。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高付加価値の創出や賃上げを実現する数値目標は書かれておらず、収穫予定が2018年と示される程度である。

  • 事業を進める体制3

    開発プロジェクトチームや研究開発部門が紹介され、安全性・機能性試験を外部で実施したことが書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    既存品との比較や国産・小豆島産という差別化が述べられるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは示されていない。

  • 事業化までの道筋3

    乾燥・抽出・安全性・機能性試験の段階が順に示され、今後の展望も書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は明確ではない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    オリーヴ葉を素材とする保健機能性エキスは普及が限られ、ポリフェノール濃度が基本条件の約5倍と高水準の高付加価値化を図っている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    未利用資源・地域資源の有効活用と小豆島の地域資源を活かす点が書かれ、地域波及の意義はうかがえる。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは補助金投入額に対する付加価値額の増加などの費用対効果は読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    大量生産技術や自動生産の仕組みが言及されるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    健康食品・通販市場の拡大に触れているが、日本経済の構造転換に資する点は書かれていない。

  • 地域経済への波及4

    小豆島の未利用資源を活かし、地域特性を生かした高付加価値商品を生むという地域経済への寄与が具体的に書かれている。

今後の展望

既存のオーストラリア産オリーヴ葉エキスと同等以上の効果を持つ製品が完成すれば、事業の成功を見通せる。健康食品や通販市場の拡大が追い風となる。当面は日本市場で展開し、その後アジア圏を中心に世界進出を目指す。自動化した生産で、外国産製品より物流コストの面でも低価格での提供を見込む。

事業者の声

小豆島産のオリーヴ」を通して、世界中の人類の健康に貢献します。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。