ものづくり補助金平成25年度卸売業、小売業香川県

オリジナル商品【オコメール】新市場創出のための製造能力増強

くりや株式会社

この事例のポイント

  • 【オコメール】の製造に用いる真空包装機の稼働率が限界で、民家密集地にある現工場は操業時間に制約があり、建坪約200坪と手狭なため設備増強も難しい。
  • 新工場を建設して生産能力を拡大するとともに、効率化によるコスト削減で付加価値額の増加を目指した。
  • 【オコメール】は開発当初の1合サイズ真空パックの板状から、現在は1合と2号の2種類に広がり、アルミキューブ型や箱型、窒素を充填して鮮度を高めたタイプも製造している。

事業者のプロフィール

事業者名くりや株式会社
所在地香川県 さぬき市
業種飲食料品卸売業
従業員数28人
設立1980年

事業の背景

お米の消費は縮小傾向にあり、お米業界ではオリジナル商品の開発や高付加価値商品の販売拡大が不可欠になっている。当社は自社のオリジナル商品【オコメール】を商品化して販売し、高い評価を得た。お米の新しい市場を創っていくため、製造能力の強化が急務となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力【オコメール】の製造に用いる真空包装機の稼働率が限界で、民家密集地にある現工場は操業時間に制約があり、建坪約200坪と手狭なため設備増強も難しい。
  • 生産能力生産能力に余裕がなく、大量受注があっても注文をお断りせざるを得ない状況が頻発している。

やったこと

新工場を建設して生産能力を拡大するとともに、効率化によるコスト削減で付加価値額の増加を目指した。新たに真空包装機を増設した。【オコメール】をメール便にも対応できる厚さわずか1cmの真空されたお米のシートに仕上げるため、真空技術に優れたロータリー式自動ガス充填包装機を選定した。この機械は様々な素材の袋に対応できる。機械の納品・設置後に試運転と調整を行い、様々な形状の袋で性能を検証した。

加工機ロータリー式自動ガス充填包装機
加工機真空包装機

新しい製品・サービス:【オコメール】

事業の効果

【オコメール】は開発当初の1合サイズ真空パックの板状から、現在は1合と2号の2種類に広がり、アルミキューブ型や箱型、窒素を充填して鮮度を高めたタイプも製造している。導入した機械のラインで板状を生産し、他のラインで箱型を生産することで、製造能力の強化とともに複数タイプの生産効率も向上させた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    お米の消費縮小を受け、オリジナル商品【オコメール】の開発・販売拡大を新市場創出の柱と位置づけ、製造能力強化へつなげている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    高い評価を得た商品を強みとして挙げているが、市場や競合に関する定量的な分析は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    真空包装機の稼働率がネックで注文を断る状況が頻発と課題を具体的に示し、新工場と真空包装機増設で解決する計画になっている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産能力拡大と付加価値額増加を目指すとあるが、目標の数値や賃上げ目標は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    社長名や一気通貫の体制には触れているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    【オコメール】はノベルティ・ギフト需要向けで、メール便対応の厚さ1cmのシートという価値と顧客像が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    機械の納品・設置後に試運転と調整を行い、様々な袋で性能検証したとあるが、スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    板状・アルミキューブ型・箱型・窒素充填タイプと複数形態を展開し、お米の新市場を創る高付加価値商品として位置づけている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    お米の新市場創出や地域への波及は言及があるが、国が補助する積極的理由としての雇用創出や波及効果は示されていない。

  • 費用対効果3

    新工場で生産能力を拡大し効率化によるコスト削減を目指すとあるが、補助金額に対する効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    自動窒素ガス充填包装加工や真空技術を用いた新商品を開発しているが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は具体性が薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    お米市場の縮小を背景に高付加価値商品へ転換する方向性はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及3

    香川県さぬき市の米穀卸売業として地域に根ざす事業だが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は限定的。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

お米の新たな活路となる付加価値を今後も提供し続けていきます。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。