ものづくり補助金平成29年度卸売業、小売業香川県

精米工程における異物や不良米の効率的除去方法の確立による安心安全米の生産

有限会社藤原米穀

成果不良米・異物の除去率 99%→99.99%

この事例のポイント

  • 精米しただけでは変色や不良米が混入し、場合によっては小石や草の実などの異物が混入する問題があった。
  • 3色光方式の色彩選別機を導入し、不良米をより的確に識別して高精度な選別を行うことを目指した。
  • 不良米・異物の除去率 99%→99.99%。異物除去率の向上により、介護施設などでの食の安心安全への需要に応える技術を得た。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社藤原米穀
所在地香川県 観音寺市
業種飲食料品小売業
技術分野製造環境,製造環境
従業員数1人
設立1993年

事業の背景

食環境が豊かになる一方、健康志向や食育の広がりで消費者の安心安全な食材への意識は年々高まっている。玄米価格の上昇や自主流通米の増加により、同業他社の廃業が目立っている。当社は小さな町の小さな米屋として、精米・米販売業を営んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度精米しただけでは変色や不良米が混入し、場合によっては小石や草の実などの異物が混入する問題があった。
  • 新製品・新技術色彩選別機の導入で不良米を99%削減したが、他社も同様の機器を導入しており、さらなる差別化のために不良米や異物の除去率を高める必要があった。
  • 生産能力異物除去の際に不良米と共に良品米も排出されており、ロスが生じていた。

やったこと

3色光方式の色彩選別機を導入し、不良米をより的確に識別して高精度な選別を行うことを目指した。米の品種や産地によって品質に差があるため、それぞれの米に合わせた設定の微調整が必要であることが判明した。そこでベンチマークとなる詳細設定を定め、選別機に2回通すことで不良米と異物の除去率99.99%を達成した。同時に良品米の誤除去量は従来に比べ半分以下に抑えられた。

検査測定3色光方式の色彩選別機

事業の効果

  • 不良米・異物の除去率 99%→99.99%

異物除去率の向上により、介護施設などでの食の安心安全への需要に応える技術を得た。良品米の排出量が激減したことでロスが回避され、精米の生産性が向上した。その結果、直接営業利益につなげることができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    「同業他社の廃業が目立つ中」「色彩選別機を導入し99%削減」と既存の取組が書かれ、異物除去の延長線上にある。経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    「他社でも同様の機器導入があり、さらなる差別化」と競争状況に触れるが、自社の経営資源の強みや市場動向の具体的記述は乏しい。

  • 課題の認識と解決4

    除去率を99%から99.99%へ、2回選別で引き上げる課題と対策が示され、課題解決に向けた計画が具体的に読み取れる。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    目標の不良米除去率99.99%を達成し、良品米の誤除去を従来の半分以下に抑えたと実績で示されており、目標値の実現性は高い。ただし賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    「従業員数 1名」と記載があるのみで、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    安心安全を求める消費者意識や介護施設の増加を背景に、異物除去率の向上が市場開拓の武器になると述べられ、ニーズと選ばれる理由が読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    品種や産地による設定の微調整が必要と判明し、ベンチマーク設定で対応したと課題と解決方法は書かれるが、スケジュールの記述は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    異物除去率99.99%は同業他社との差別化として位置付けられるが、分野の普及度や高価格化に関する記述は限定的。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    介護施設の増加や食の安心安全への需要が背景に書かれるが、国が補助する積極的理由や波及効果は明示されていない。

  • 費用対効果3

    良品米のロスが回避され営業利益につながったと書かれるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    色彩選別機の高精度化は記述されるが、先端的デジタル技術や新ビジネスモデルの活用、サプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    「小さな町の小さな米屋」「オリジナルブランド米」と地域に触れるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長の記述は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

高齢化により介護老人ホームや施設が大幅に増加する傾向にあり、食の安心安全への要求はさらに高まるとしている。異物除去率を向上させる技術は、さらなる市場開拓において大きな武器になると見込んでいる。

事業者の声

「異物ゼロ」に妥協は一切なし!

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。