ものづくり補助金平成27年度卸売業、小売業沖縄県

ドリップバッグの自動包装機導入による生産性向上の為の設備投資

沖縄上島珈琲株式会社

成果ドリップバッグ製造時間(10個あたり) 210秒→15秒

この事例のポイント

  • ドリップバッグを一括製造できる機械がなく、珈琲を充填したドリップバッグを外袋へ詰める作業やラベル貼りの一部を手作業で行っていた。
  • ドリップバッグの製造を完全自動化するため、縦型内外装三方シールガス充填包装機を導入した。
  • ドリップバッグ製造時間(10個あたり) 210秒→15秒。ドリップバッグの製造が完全自動化され、製造量が大幅に増加した。

事業者のプロフィール

事業者名沖縄上島珈琲株式会社
所在地沖縄県 豊見城市
業種飲食料品卸売業
技術分野機械制御,製造環境
従業員数10人
資本金3,965万円
設立1970年

事業の背景

当社は昭和45年に創業し、珈琲の卸事業や、風化した珊瑚を利用したオリジナル商品「琉球珊瑚珈琲」の製造販売を手がける。近年、手軽なドリップバッグの需要が高まっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ドリップバッグを一括製造できる機械がなく、珈琲を充填したドリップバッグを外袋へ詰める作業やラベル貼りの一部を手作業で行っていた。
  • 生産能力月の製造量は1000個が限界で、注文を断らざるを得ない状態だった。
  • 新製品・新技術今後の需要増加や販路拡大、工場機能の強化・生産性向上のため、ドリップバッグの自動包装機の導入が必要不可欠だった。

やったこと

ドリップバッグの製造を完全自動化するため、縦型内外装三方シールガス充填包装機を導入した。導入後は、10個あたり3分半かかっていた製造が15秒になり、1日の製造量は5000個、月の製造量は3万個以上となった。従来の手作業では空気が入ってしまったが、機械の場合は空気をほぼ完全に抜くことができ、密閉度も上がった。

加工機縦型内外装三方シールガス充填包装機

事業の効果

  • ドリップバッグ製造時間(10個あたり) 210秒→15秒
  • 1日の製造量が5000個
  • 月の製造量 1,000個→30,000個

ドリップバッグの製造が完全自動化され、製造量が大幅に増加した。これまで断っていた急な注文にも余裕をもって対応できるようになり、積極的な営業を展開できるようになった。密閉度が上がったことで風味や鮮度などの品質も向上した。今後は販路拡大と売上向上が期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の珈琲卸と「琉球珊瑚珈琲」製造販売が背景で、ドリップバッグ需要増に対応する流れは読めるが、経営戦略上の位置付けは明記がない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    手軽なドリップバッグの需要が高まる外部環境と、製造量の限界(月1000個)という自社の課題が具体的に書かれ、県内受け皿という強みも示されている。

  • 課題の認識と解決5

    月1000個が限界だった課題に対し、10個3分半から15秒、1日5000個・月3万個以上という具体的数値で生産性向上の効果が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    10個3分半から15秒、月製造量約30倍という数値目標と実績が示され、実現性の根拠が明確に読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    従業員数10名と記載があるのみで、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的な記述はうかがえない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    手作業より密閉度が上がり風味や鮮度が向上する点、県内製造の費用面・品質面のメリットなど、選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    県内受け皿化、小売展開、アジア発信などの展望はあるが、導入後の遂行スケジュールや課題解決方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ドリップバッグは需要が高まっている分野とされ、高付加価値化の記述は薄く、普及度や高水準の付加価値化は明確ではない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    県内事業者の受け皿、沖縄の珈琲業界の活況、県内製造の広報による地域貢献がうかがえるが、波及効果の定量的記述はない。

  • 費用対効果4

    製造量が約30倍、10個3分半から15秒という数値で生産性向上が示されており、投資に対する効果の大きさが読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    自動包装機による完全自動化は示されるが、先端的デジタル技術や新ビジネスモデルの記述はうかがえず、地域イノベーションへの言及は乏しい。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    沖縄の素材を使った付加価値の高い珈琲づくりや、県内事業者の受け皿、地域の珈琲業界の活況への言及があり、地域特性を活かす意図が読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

県内で製造したほうが費用面・品質面でメリットがあり、工場機能を積極的に広報して県内事業者の受け皿になることを目指す。工場機能の強化も重要で、県内はもちろんアジアへも「琉球珊瑚珈琲」を発信して知名度を上げたい。小売にも力を入れていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。