ものづくり補助金平成25年度製造業香川県

冷凍カツの製造機器における精度向上で競争力強化

サヌキ畜産フーズ株式会社

成果昇降シリンダー速度の下限到達時間 6秒→4秒

この事例のポイント

  • 国内の人口減少に伴い、得意先や消費者から製品の品質安定化と多品種・小ロット生産への需要が増えていた。
  • 原料肉を短時間で定型・均一化処理するプレス成型機を導入した。
  • 昇降シリンダー速度の下限到達時間 6秒→4秒。新型プレス機により処理能力と金額が増加し、生産性が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名サヌキ畜産フーズ株式会社
所在地香川県 三豊市
業種食料品製造業
技術分野測定計測
従業員数175人
設立1980年

事業の背景

当社は畜肉原料を加工し、定型定量の冷凍カツを製造して国内に流通させている。低価格帯の輸入冷凍食品の国内需要が高まりつつあったが、安心安全な国内生産品への購買シフトが加速し、当社製品への引き合いも強くなっていた。一方、国内の人口減少に伴い、得意先や消費者からは品質の安定化と多品種・小ロット生産への需要が増えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他国内の人口減少に伴い、得意先や消費者から製品の品質安定化と多品種・小ロット生産への需要が増えていた。
  • 納期・工程生産工程内で手待ち時間が生じており、短縮が求められていた。
  • 品質・精度スライス後の重量選別精度が十分でなく、歩留りと生産性の向上が課題だった。
  • 新製品・新技術他社との差別化と競争力強化のため、製品製造・品質の安定化と生産性向上が必要だった。

やったこと

原料肉を短時間で定型・均一化処理するプレス成型機を導入した。新型プレス機は昇降シリンダー速度の下限到達時間が従来機の6秒から4秒と約33%短縮され、処理能力と金額がともに増加した。油圧昇降シリンダーにラックピニオンギア方式を取り入れ、従来機で問題となった肉汁混入によるゴムパッキンの劣化や機器異常への対策も施した。均一化処理した原料肉を高速でスライスし、重量選別精度の高い重量計測機(ウェイトチェッカー)も導入した。導入機は600gまで0.05g表示が可能で、精度は従来機の約2倍となった。ベルトは従来機より速い3m/分速い70m/分で稼働させても計量精度のバラつきが改善された。導入機の操作技術研修とサンプル品での試運転を経て効果を確認した。

加工機プレス成型機(新型プレス機)
検査測定重量計測機(ウェイトチェッカー)

事業の効果

  • 昇降シリンダー速度の下限到達時間 6秒→4秒
  • 再重量検査の対応人数 2名→1名

新型プレス機により処理能力と金額が増加し、生産性が向上した。メンテナンス経費は約1/5に削減された。重量計測機の導入で計量精度が高まり、過量品・軽量品の発生は3.31%減少した。これにより品質と安全性が大きく向上し、再重量検査の人員も2名から1名に減らせるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    冷凍カツ製造で顧客ニーズへの対応と差別化を掲げ、定型定量カツの生産を事業の柱としていることはうかがえるが、過去の取組との一貫性は読み取りにくい。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    輸入冷凍食品が低価格帯で国内需要が高まる中、安心安全な国内生産品への購買シフトを捉えている。引き合い増加という外部環境と自社の定型定量カツ製造を結び付けている。

  • 課題の認識と解決4

    手待ち時間短縮やスライス重量選別精度向上を課題に挙げ、導入後の売上目標を千円単位で示している。課題と成長への結び付けは具体的である。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    プレス機の昇降下限到達時間が6秒から4秒へ約33%短縮、ウェイトチェッカーで過量品・軽量品が3.31%減と数字がある。5年間の売上目標も千円単位で示されている。

  • 事業を進める体制2

    導入機の操作技術研修や試運転を行うとあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客からの品質安定化・多品種小ロット生産の需要が増えていると書かれ、ニーズの裏付けはあるが、ターゲット顧客の詳細は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    導入、研修、試運転、効果確認という進め方は示されているが、中長期の課題検証やスケジュールの具体性は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    安心安全な国内生産の冷凍カツへの引き合いが強まっていると書かれ、差別化の方向性はあるが、ジャンルの普及度や高価格化の水準は明示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    三豊市詫間町の地元住民を中心に雇用し地域貢献すると書かれている。国が補助する積極的理由としての波及効果は具体的ではない。

  • 費用対効果3

    メンテナンス経費を約1/5に削減、生産性向上が見られたと書かれ費用対効果をうかがえるが、補助金投入額と付加価値増の比較は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    ITやIT化の推進に触れているが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    地元住民の雇用による地域貢献と、讃岐牛などを使った直販の地域性がうかがえるが、地域経済成長への牽引は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

本事業による売上目標は1年目6,430,000、2年目6,850,000、3年目7,250,000、4年目7,280,000、5年目7,320,000(千円)と設定されている。

事業者の声

「本物のおいしさ」を追求し続けること

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。