ものづくり補助金平成26年度製造業福岡県

包装機部品の自動洗浄による衛生管理及び生産性の向上

株式会社しんこう

この事例のポイント

  • 製造3時間に対して洗浄作業が2時間半かかるなど、1日の半分ほどが手作業の洗浄に取られていた。
  • それまでほぼ手作業で行っていた製造ラインや機械の部品の洗浄作業を自動化した。
  • 手作業だった洗浄作業が自動化され、1日の3分の1近くを費やしていた洗浄作業がなくなったため、作業者は生産作業に振り向けられるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社しんこう
所在地福岡県 北九州市小倉南区
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数115人
資本金7,500万円
設立1950年

事業の背景

あられやドーナツなど和洋さまざまな菓子を製造する菓子製造業である。空港や高速道路のサービスエリアで販売する土産菓子が増え、品種や生産量が拡大し続けていた。品種が増えるとともに品質基準も厳しくなっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能製造3時間に対して洗浄作業が2時間半かかるなど、1日の半分ほどが手作業の洗浄に取られていた。
  • 品質・精度食品製造では異物混入や洗浄不足による品質低下のリスクが常にあった。
  • 生産能力和洋さまざまな菓子の品種が増え、生産の対応が大変になっていた。
  • 品質・精度品質基準が厳しくなり、クレームなどの問題が起きると大きな事態になる恐れがあった。
  • 人手・技能手洗いでは油分を落とすのが難しく、作業者の肉体的・精神的な負担になっていた。

やったこと

それまでほぼ手作業で行っていた製造ラインや機械の部品の洗浄作業を自動化した。あられやかりんとうの計量機や包装機の部品を自動洗浄する装置と搬送用の台車を購入した。洗浄中に生産ラインを止めずに済むよう、予備の部品も同時に購入した。これらの導入に合わせて自動化工場を建設し、産業観光の拠点として北九州スイーツヴィレッジ構想の実現を目指した。

その他包装機部品などを自動洗浄する装置
その他搬送用の台車

事業の効果

手作業だった洗浄作業が自動化され、1日の3分の1近くを費やしていた洗浄作業がなくなったため、作業者は生産作業に振り向けられるようになった。自動機により洗いムラがなくなり、衛生面でも高い効果を実感している。手洗いで難しかった油分も落としやすくなり、作業者の肉体的・精神的な負担が軽くなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    手作業だった洗浄作業の自動化という経緯は読めるが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置づけは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    品種増加や空港・高速道路での土産菓子需要の拡大に触れており、外部環境の変化は読み取れるが、自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    製造3時間に対し洗浄2時間半、1日の半分が洗浄に取られていたという課題と、洗浄自動化で空いた時間を生産に回す方針が具体的に示されている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。空いた時間の活用と負担軽減が述べられるのみで、目標数値は読み取れない。

  • 事業を進める体制2

    工場の自動化や洗浄装置の導入を進めた経緯は書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    品質基準の厳格化やクレーム防止、ヘルスケアの観点からニーズは読めるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    予備部品の同時購入や洗いムラの解消など運用面の工夫はうかがえるが、中長期の検証やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    一般的な洗浄装置を導入した事例で、同分野で高付加価値化を図る点は読み取れない。洗浄作業の省力化にとどまる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    北九州スイーツヴィレッジ構想による産業観光の拠点づくりという地域的な波及効果がうかがえるが、雇用創出などの数値は示されていない。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数値は書かれておらず、効果は定性的な記述にとどまる。

  • イノベーションへの貢献2

    スマート工場や体験型施設の実現を目指すとの記載はあるが、先端デジタル技術の活用の具体性は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    北九州での産業観光拠点づくりという地域性は読めるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用の増加は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

工場の自動化は今後も進める予定である。手作りの菓子は機械化しないが、土産物などの量販菓子は今後さらに機械化を進める。スマート工場と体験型の北九州スイーツヴィレッジの実現を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。